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struggle9『封印クライン⑨』

「…さすがに」

「キャンディ先生にはお願いできないよな…」

「さすがにね」

「うん」

「じゃあどうするか…」

「リリー、時破田、いい人知らないか?」

「知らない」

「知ってるよ」

「マジか!」

「っていうか、あの人達だよ」

「…え?」


 第3校舎生徒指導室


「うっわー…すげえ…」

「もう復旧してらぁ…」

「よーし」

 あいつらの方がポスター作るのうまいだろ

 俺は…

「たのもーう!」


「「げっ」」


 美樹巴、能力『剛水球』

 周囲の水分で水系統の魔法を使える。

 凡庸性の高さなら天角学園でも五本の指に入る。


 都賀生命、能力『黒刀』

 黒魔術を剣に乗せてとんでもない切れ味にする。

 斬撃を飛ばすことも可能。


「薙紫紅…何しにきやがった」

「昨日ぶりですね、殺しますよ」

「いやですね」

「先生方に1つお願いがありまして」

「?」

「俺ら部活を作ることにしたんですよ」

「⁉︎」

「馬鹿な、そんなの理事長が認めるわけ…」

「…」

「いや待てよ」


 〔キャンディ・ベル…〕

 〔イギリス最強の殺し屋という経歴に隠れているが〕

 〔『話術』という『口論最強』の達成を持ってたか〕

 〔まあさすがに理事長でも口論専用の能力は持ってないだろう…部が良かったんだな〕

 〔なんせ『勝敗』が無い〕


「なるほど、担任の先生に協力してもらったのか」

「はい」


「で、先生方に顧問と副顧問をお願いしたいのです」

「…はぁ?」

「ふざけてるのか?」

「ふざけてません」

「先生方的にも悪い話じゃないと思います」


 〔…まあ実はこいつの言う通りなんだよな〕

 〔ふざけたことに〕


 〔だってリリー・シエルは欠席番号だ〕

 〔もう既にブラックリストに入っている〕

 〔理事長が部活を認めた以上『その時間は』封印を解くってことだから、生徒指導の私達は当然監視につかなければならない〕


 〔『引き分け師』の薙紫紅と『解禁状態』のリリー・シエルを敵に回しながらって…想像もしたくない〕


 〔ていうかこいつそれわかってて提案しやがる〕

 〔1から100までウザい野郎だ〕


 〔イケメン嫌いの私としては今すぐ顔を剥いでやりたいところだけど…〕

 〔仕方ないな〕


「わかった、顧問をやっ…〔いや待て〕

「?」


 〔なぜこいつは敵とも言える私達に都合のいい提案をする…?〕

 〔もしかして私達になんかする気かさせる気か?〕

「おい」

「?」

「なんで私達なのか、理由をちゃんと言え」

「…」

「そりゃあ」


「断れないからですよ」

「顧問は絶対必要なんです」

「でないと俺たちは青春できない」

「‼︎…」


 なるほど…見つけたぜ

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