ghost90『僕達はダーク・バランス㉘』
(^^)
という表情を表示する。
「までもそれなら話は別だ」
「俺は俺の能力を知る者にはこう言う」
「俺にゃ勝てねえから降伏しろ!」
「…ってな」
近藤いつみは考える。
事象艦壁に炎龍は勝てるかどうかを。
「…」
「おいおいなんか喋れよ」
「あ、それともなんかトラウマでも?」
「…無いですよ」
自信が持てない。
仮にも彼女は時破田に鍛えてもらっている。
体育祭から継続して。しかし、
それでも自信が持てない。
いまや炎龍の力を200%引き出せる。
それでも自信が持てない。
何せ『事象艦壁』の能力には…
「しゃあねーなー」
「じゃあもういいよバトろ」
「そっちから仕掛けていいから」
「…わかりました」
隙がなさ過ぎる
既に、いや、常に発動してるんだ、
噂に聞く最強の防御が…
「ではいきます」
禍炎・流星!!!!
人体発火現象との合わせ技その二。
肉体を炎に変質し、自らが最大威力となる。
でも無駄。
「固有アビリティ」
「レベル8『名刺し』」
「炎」
あんなに燃え盛っていた炎がまるで最初からなかったかのように消え失せる。
名刺しは、名前を言えば消せるアビリティ。
近藤はすぐさま後ろへ退避するが、
「レベル12『石柱』
その名の通り石でできた円柱が彼女を襲う。
そうしている間に「レベル5『拳』」
彼は音速で空気に伝わる拳を繰り出す。
当然ながら避けられなかった彼女は吹っ飛ぶ。
みぞおちに直撃。ではなく、
人体発火現象で防御はしていたが、
彼女は呻き声を上げる。
「…まあ俺だって女は殴りたくねえ」
「わかりやすく諦めさせてやるよ」
「…なん…」
彼は固有アビリティを挙げ始めた。
レベル1『空想空間』
レベル2『十撃』
レベル3『跳撃』
レベル4『液状』
レベル5『拳』
レベル6『兆剣』
レベル7『回転式』
レベル8『名刺し』
レベル9『風化』
レベル10『反射』
レベル11『銃撃』
レベル12『石柱』
「そしてレベル13『雑種』」
「これは今使える事象艦壁の固有アビリティだ」
「全部でレベル100まで100個の異能を持ち」
「相手の強さに合わせて技を解放できる」
「それが事象艦壁だ」
「こいつのおかげかそのせいか」
「俺は封印相手でも負けたことが無い」
「どいつもこいつも俺の引き立て役だよ」
「つまんね」