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ghost83『僕達はダーク・バランス㉑』

 



 支配属性。








 才能にかまけて努力を怠ってきた者

 VS

 才能にかまけて努力を怠ってきた者


 この対戦カードは変化する。

 暁紗里はこれまでの自分を曲げた。

 それは大変素晴らしいことだが、

 椎名冬空は既に、

 さらに次のステージに上がっている。


 《新しい自分の構築》


 支配属性は封印能力者の使う属性だ。

 世界を破壊する、もしくはそれに準ずる能力に支配力が必要なのは言うまでもないことだが、

 逆に言えば、

 封印能力者は当然に持っているもので、

 要するに『基本性能』なのだ。

 例えるならば、

 人間にとっての言語のような物である。



 椎名冬空は支配属性を会得した。



 成長。どころはこれは進化だ。

『植物が言語を覚える』ようなことである。

 そしてこれが表すのは、

『持たざる者が頑張る』という、

 人間本来の形に彼はなれたということで、

 つまりは彼はやっと真人間になれたのだ。


「…」





 で?




「そういうのに勝てるのが私だ」

「誰になんと言われようとも!」

「私はお前に勝つ!」

「…」

「僕は数々の能力者に師事した」

「今ならあの人達に少しだけ追いつける!」



 支配する異能「チェイン…




























 絶対虚無












 暁紗里が敗北する寸前。

 1人の、背の高い男が現れた。

「ちょっと…『未玖』君!」

「邪魔しないで!」

「私はやっと言い訳せずに戦えてるの!」


 ダーク・バランスの男は暁紗里の方を見る。

「…いいや、今はそうでも」

「後から貴様はこう言うぞ」

「『2対1だったから負けた』と」

「!」

「それは嫌だろう」

「それに、彼は新技を身につけたようだが」

「あの威力を受ければ貴様死んでいたぞ」

「…⁉︎」

「これではちゃんと勝敗がつかない」

「悪いな、今は引いてもらう」


「な、なんだお前は…」

 こ、こいつ僕の支配属性が効いてない…⁉︎

 ってことはまさか…


 その時、背の低い男が現れる。

 壁を破壊してやってきたのは林道栄徹。

「おい冬空!早くこっちに来い!」

「り、林道さん!」


「…『こっちに来い』?」

「貴様…余の能力がまだわからぬか」

「余に対し距離を取っても無駄だと」

「何度もその身に教えたろう」


「その翼村 未玖は封印能力者だ!」

「能力は『絶対虚無』!距離を操


 無数の剣が、椎名冬空を貫く。

「ーッ‼︎」

「そうだわかっているではないか」

「…暁、貴様は下がっておれ」

「この先に女々しさはいらんからな…」



 林道栄徹の場合。


「…てめぇ」

「そう憤怒するな林道栄徹」

「貴様なら死者蘇生など簡単であろう」

「何を怒ることがある」

「許さねえぜ…てめぇは『クールに殺す』!」

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