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ghost63『僕達はダーク・バランス①』

ライドスクール第1章、

『絶零の解凍 もしくは クリムゾンの回答』は、

ついに折り返し地点です。

無論第2章3章とやっていきますので、

その辺は御安心をば。

 1年4組教室にて。




 異常な力を持つ犯罪者の子供が集まる学校、

 それがこの物語の舞台、天角学園である。

 異能を取り扱う機関ではよく『天』が使われるが、ここはそれとは関係なく、初代理事長の苗字だ。

 さて、そこにイレギュラーが。

 天角学園で今、唯一、

 犯罪者の子供ではない生徒、薙紫紅。

 彼が織りなす青春劇は…


「ん…思いつかないし…」

「なにしてんだ?(つらぬき)

「…あの1組の彼を主人公にした物語があったら、どんなあらすじになるのかなって」

「ハハッそりゃいいや、見せろよ」

「全然書けてないよ、ほら」

「全然書けてないじゃねえか」

「言ったじゃん」

「クリムゾンの物語はここからだよ」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 They are necessary evils

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…ダーク・バランス?」

「うむ」

「皆の衆も聞いとくれ、次の敵の情報じゃ」


 割とちゃんとした話題。しかし、

 キャサリン・ヴァルキューレは笑顔だ。

 それは何故か。答えは明白、

 俺が先日、躊躇なくバリアを破壊したからだ。

 キャサリンは前に言っていた。

 “くれないは人間らしい”

 “ガティアを見ているようで不安じゃ”と。

 だから今回、俺が正義を倒した件で、

 俺は人間らしくないと判断されたんだろう。

 だから少し彼女は安心している。


「…で?そのダーク・バランスってのが?」

「うむ。恐らく次の敵じゃ」

「なんでわかった?」

「簡単なことじゃ」

「この世に人間は3種類しかいない」


 すなわち『正義』、『悪』、『無』。

 1年4組をこの3つに分けるなら、

『無』は、能力消去をしてもらった人達。

 つまり人助け部についた人達。(少ない)

『正義』はシャイニング・オーダー。


「そして『悪』を探していたら行き着いた」

「ダーク・バランスという団体の存在に」

「…」


 実際。

 シャイニング・オーダーの作った大型魔法、

 ストライクヒーリングの前に、

 封印能力者も絶級能力者も敵わなかった。

 もちろん魔法の効果だけの問題じゃない。

 聞けば、リリーは魔法少女と、

 時破田は殲滅戦士と、

 シモンは忍者と知り合ったそうだ。

 そしてそいつらの『弱さ』を体感したらしい。

 彼らは弱みを握られていた。これはつまり、

『人質の弱さを体感させる』作戦。

 俺達には無いと思っていた『弱点』が、

 確かにある。

 またそんな手を使われたら、

 今度こそ敗北の時かもしれかい。


「…ダーク・バランスってのは」

「どんだけやばい奴らなんだ…?」

「…」

「うむ」


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