ghost56『俺達はシャイニング・オーダー①』
「…っ…」
「よし…これで君は霊技を手に入れた」
「どうやら●●●●●●ようだな」
「ああ」
「ありがとう爺さん!婆さんも!」
キャサリンに連絡する。
「おい!できたぞ!迎え来れるか?」
ここで言う連絡とは携帯電話の連絡ではない。
テレパシーである。
「うむ」
「うおっはやっ」
「では行こうかのう」
「お主もきっとあれを見れば驚くぞ」
「…あれ?」
「うむ」
「お主が頼りじゃ、妾らでは歯が立たない」
「…え⁉︎」
「な、なに、それ、どゆこと⁉︎」
「お前『絶級能力者』だよな⁉︎」
「しかも五倍なんだよな⁉︎」
「できないこととかあんの????」
「…」
「まあ、色々あるのじゃ」
「…?」
「能力は本来、役割が決まっていない」
「しかし絶級能力は決まっている」
「神の定めを守る為にある」
「だからそれ以外の場面では使えないのじゃ」
「『未来潰し』は幸福の為にある」
「幸福になる以外の用途では使えない」
「『封印』は邪魔されない為にある」
「だから邪魔されない為以外では使えない」
「いわば条件付き最強」
「今回は五つのどれにも当てはまらない」
「そして封印能力も通じそうにない」
「まったく、うまくやってくれた」
「…?」
「見ればわかる」
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天角学園・屋上
「ついにこの時が来た!」
「皆の衆!準備は良いな!?」
「「「「「「おおおお!!」」」」」」
「…では起動始め!」
「手始めに、この天角学園からだ!」
巨大回復魔法・ストライクヒーリング
発動!
「ちょーっと待ったああああああああ!」
「!?」
薙紫紅が屋上に登ってきた。
そして、ついに人助け部が集結する!
(11時間ぶり)
「お前らどういうつもりだ!」
「回復魔法なんか作りやがって!」
「!」
「な、薙紫紅…馬鹿な、修行中では…?」
「…もうこの際良い」
「どうせクリムゾンがあったんだ、仕方ない」
「…ですね」
「ここまでくればもう大丈夫だ!」
「皆!手を止めるな!」
「エネルギーを入れ続けるんだ!」
「《おい聞いてんのかお前ら!》」
「くれない」
「奴らの思考異常は『正義感』じゃ」
「悪の味方と言ったお主の話はもう聞かぬ」
「《そんな…》」
「よく聞くのじゃ、くれない」
「あの回復魔法はやっかい過ぎるのじゃ」
「100年に渡って行われてきたこの計画も」
「ついに叶う時が来たか……!!!!!!」