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ghost55『透明色の淵源②』

 (ノド)































 を、そいつの日本刀は貫いた。

 シモン・ルイス、絶命。



「…ふぅうううう」

「あー怖かったぜええええ」

「すげえ怖かったああああ」

「だがもう大丈夫かなああああ?」

「いくら封印って言ってもよおおおお」

「死後に能力は発動しねええええ」


「そうですね」

「確かに死後には発動しません」

「だろおおおお?はっはっはっは…」

「⁉︎」

 シモン・ルイスが生きている。

 な、何故…⁉︎


「だから死ぬ前に発動するんです」

「僕の能力『イースターフール』の場合は…」

「『死にそう』を『生きそう』に逆転しました」

「…こんにちは、初めまして」

「あなたは?」

「〜ッ⁉︎」


 そう、いくら世界を破壊できるとて、

 その程度だ。大昔なら別だったが、

 今は、『負荷能力』、『絶級能力』、

 そして『達成』と、上がたくさんいる。

 その上封印能力者には割と攻撃が通じるので、

(戦い方が普通の能力者と変わらないので)

(戦い方がしょぼいので)

『舐められやすい』。


 事実舐められても仕方ない。

 なんせ気配を消せば剣戟が通じる。


 だから対敵した者は必ず驚く。

 あれ?思ったより強くね?と。当然だ。

 元々レベルが違いすぎる。

『避けなくていい』が、

『避けられない』に見えている。


「…恐れ入ったぜええええ」

「はあ…どうも」

「だがよおおおお足止めしなくちゃよおおお」

「怒られんだよなああああ」


「…なら」

「教えてください」

「この招待状を出した意味を」

「ええええ?俺知らねえええええよ」

「…」

「『知らない』を『知っている』に逆転」

「!」

「いやまてよ…?」

「俺知ってるぜええええ!」


 ーーーー


「…」

「それが本当ならかなりマズイぞ…」

「彼らの言う『楽園』が完成されれば…」

「…」

「ダメだ!こうしゃいられない!」

「おっとおおおお」


 立ち塞がる。


「…どいてください。さもないと…」

「いやいや、ちょっと待てええええ」

「そもそも招待状を出したのは殲滅する為だ」

「がああああ」

「お前に渡したいものがあるぜええええ」

「…」

「渡したいもの?」

「ついてこいいいいい」


 ーーーー

 里の外。


「こんな宝石貰ってよかったんだろうか…」

「…というかこれ本当に宝石かな?」

「…」

「調べよ」


 あいつの心の声が

『聞こえない』から『聞こえる』に逆転



 へっへっへええええ

 あれはGPSなのさああああ!




「っあー…」


 宝石(偽)を捨て、

 シモン・ルイスは帰っていった。



 霊能力、陰陽術、忍術、

 この里にはそういうのがあったが、

 シモンがそれを知ることはなかった。

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