ghost50『殲士駆動⑧』
「ご容赦下さい殲滅士!」
「あなたたちがS級殲士ね」
「…」
「おう!そうだぜ〜!」
片方は想像に反してフレンドリー。
おう!そうだぜ〜!がそれを表す。
キラキラした目をした男子は久しぶりに見た。
もう片方は無口のようだ。
しかしこちらも目が輝いている。男子。
いや本来これが普通なのかもしれない。
「…で?どっちから戦う?両方でもいいよ」
「んー…実は俺はそんなに興味ないんだよね!」
「?」
「どういうこと…?弱味を握られてる上に報酬もいいんじゃないの?戦わないの?」
「んー、戦わない!」
「俺はあんまり野蛮なことは好きじゃない!」
「そもそも俺は能力スポーツで育っただけだし」
「戦えないし戦うつもりもない!」
能力スポーツ:裏世界で人気。
その名の通り能力を混ぜたスポーツ。
野蛮さはそんなに無い。
「そう…わかったわ」
「しかし、こっちのはやる気のようだぜ〜」
「!」
さっきの静けさは嘘だったのかのように。
身体中に黒色の模様が浮き上がっている。
「やりましょう時破田さん。。。」
「俺なら多分互角ですから。。。」
「おおおう…」
超能力者同士なら誰しも、
相手を見ただけで強さがわかる。
こいつは強い。明らかに
瞬間!!!!
時破田心裏に飛び膝蹴りがヒットし、
空中で回転、
もう片方の足でさらに蹴りを入れ、
飛んでいく時破田の後ろに回り込んで、
十発ほど叩き込んでまた蹴り飛ばし、
飛んでいった先でズバッと剣を用意、
全12種類の効果付きをぶっ刺してから消し、
回り込み右足にエネルギーを込め蹴り上げ!
上がった先で追いつきまた十連打撃撃撃撃!
またエネルギーを蓄えかかと落とし!
その反動で少し浮いた間でワイヤーを用意!
時破田が落ちた場所付近に刺し、
自然落下が嫌いなのかと錯覚するぐらい!
ワイヤーの伸縮性を使い時破田心裏を
踏み、潰す!!!!
この間10秒!!!!
「あーあ相手が女でも容赦ないな相変わらず!」
「『陸』!早くどいてやれよ!」
「。。。」
「そうだね。。。」
「しかしあっけない。。。」
「封印能力者ってこんなに弱いんだね。。。」
「まあ…そうだな…通じるとはびっくりだぜ」
「お前の『十』弾『十』式『十』斬が」
十弾十式十斬は言ってみれば攻撃パターン。
強化しただけの物理的な力で攻撃する。
魔法少女きららのような速さはでないが、
攻撃の重さに対する速さならピカイチ。
大型トラックがF1で優勝する感じだ。
しかし
彼女は際限なしのテレポーター。
車が彼女と速さ比べなんて烏滸がましい