ghost49『殲士駆動⑦』
名前は 新田 アリン。
彼女は確信していた。
時破田心裏に勝てる
「じゃまあ早速トドメ行こうかな⁉︎」
「鋼鉄子弾:『延』!」
「!」
さっきの延弾!
まさか…ときをこえてもってきたのか!
ふーんなかなかやるな☆
だが彼女はこう思う。それがどうしたと。
それもそのはず、彼女は勝ててもおかしくない。
何故なら彼女の能力は『フラッグ』。
効果は、『あらゆる力を5分預かる』。
A級超能力者ひとりならとおくおよばない。
でも、いまのわたしはA級の49ばい超能力者。
ミツバチがおおぜいあつまって、
おおきいてきをむしころすように、
時破田心裏、
おまえはレイバードのためにせんめつする!
「『フラッグドレイン』!!」
「!」
〔し、子弾が消えた…?〕
「ふふ、おどろいてるかおをしてるな」
「なあにかんたんなことだよ」
「おまえのこうげきからいりょくをあずかった」
「!」
「いな!いりょくだけじゃなくこうかもだ」
「わかるか時破田心裏!」
「能力はつよくてもおまえはつよくない!」
「わたしならおまえにふれるだけで勝ち確定だ」
「つまりおまえしじょうさいこうのピンチ!」
「さあにげおおせるかな⁉︎」
「…逃げる?」
「逃げるつもりはハナからないわ」
「あたしは体験しにきたんだから」
「ほざけ!喰らえ『大必殺』!」
「『フラッグブレイク・ソードキャノン』!」
まるで椎名冬空の『天変地異』。
預かったあらゆる攻撃手段を組み合わせて、
命中率100%を100通りほど!
時破田心裏は諦めた。
百烈百弾、百弾命中!
「…うっそでしょ?」
「いちげきもよけないだなんて」
「あなた、しょうぶをなめてるの?」
「…ってきこえてないか…」
「…」
彼女は思った。これが封印能力者?
まさか。こいつは、まだ何か隠している。と。
「…」
「正解!」
時破田は立ち上がった。
そして、さっきまであった傷がない。
「⁉︎」
「思考をテレポーテーションした」
「そうだね確かにあたしには秘策がある」
「でもあんまりそれは心地よくないから」
「…なにをいっている!」
「わたしとのしょうぶでてぬきするな!」
「ゆるさないぞ!」
「…」
「わかったじゃあやるわよ」
「こい!」
その瞬間。時破田心裏は、
受けた100通りの攻撃を新田アリンに返した。
「…えっ…ぐああぇっ⁉︎」
「悪いわねアリンちゃん」
「あたしの能力に威力は無いんで…」
「そのまま使わさせてもらったわ」