ghost44『殲士駆動②』
「では我々の勢力を紹介しましょう」
「ついてきてください」
「はーい」
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『レイバードの殲滅士』とは
異能犯罪者から世界を守る超能力者軍団。
戦闘用公務員とも呼ばれる。
機関では超能力を伸ばす訓練を受けられる。
略して『殲士』と呼ばれる。
D級殲士
育成途中の殲士。初めての方はここから。
一般人レベルの力を持つ。
C級殲士
ある程度強くなったらここへ。
一般人の2倍ほどの力を持つ。
B級殲士
ここまで来るともう立派な殲士。
一般人の10倍ほどの力を持つ。
A級殲士
殲士の中でも特に強いエリート。
一般人の12-20倍ほどの力を持つ。
S級殲士
ここまで強くなると唯の災害。
一般人の64788435643337778946447375744869953222454336357645796535786443357788788888888363322464686763223678475347457322568983361111倍の力を持って初めて認定される。ただいま2人。
「…」
「まだ高校生のような見た目の奴も多い…」
「どうして天角に来ないの?」
「…」
「本当はあまり言わない方がいいのですが」
「まあ、いいでしょう、実はですね」
「天角学園の生徒には全員共通点があるのです」
「…共通点?」
「はい。それは、」
「『害悪になりうる可能性がある人物』です」
「…?」
「簡単に言うと血統ですね」
「天角学園の生徒の両親はみな犯罪者です」
「そういう血を持つ者だけが来るんですよ」
「…へえ」
「まずそこでふるいをかけ」
「その上で何かしら異常を持つなら呼ぶのです」
「いわば天角学園は学校ではない」
「犯罪者の卵、もしくは」
「鳥かえしのつかない者達の収容所なのです」
「ナチスみたいなことするね」
「そんなことが許されるとでも?」
「許されるのです」
「現に生徒達はみな異常者ではないですか」
「…」
「それをなんとかするのが人助け部よ」
「あたし達抜きで考えないで」
「ああ、そうですね」
「そういえば皆様戦慄しておられましたね」
「…?」
「理事長 須川の様子はおかしくなり」
「さらに私怨で最悪の世代の子孫を封印した」
「生徒会長は手に負えなくなるほど強くなり」
「当時の1年生、今の2年生は急に暴れだし」
「文化祭で生き残った当時の3年生まで暴れ」
「たくさんの生徒が『転校』し」
「ヴァルキューレ嬢から通信が途絶え」
「その上」
「犯罪者でもない達成使い」
「薙紫紅がどうやってか入学した」