ghost41『魔法少女きららと仲間達④』
「…うるさい…!」
「お前には関係の無い話だ…」
「そんなに怒らないでよ」
「私なんかしたっけ?」
「…何もしてないよ…」
「でも、狙うなら貴女しかいなかった」
「人助け部なんでしょう?だったら大人しく」
「アミの為に生贄になれ!」
擬似時間停止!
「がばっ…⁉︎」
朝風きららは思ったより血反吐が出たので驚く。
そして、体に無理をして時止めを錯覚する、
その限界が短くなっていることに気づき、
急ぐ!
が、しかし。
リリー・シエルは性格が悪い。
…というより昔から適当で、
血反吐を吐く前に止めてあげようとは思わない。
「『凍結』」
「…」
「ーッ!????!!!?????」
ぎ…
擬似時間停止を上書きした⁉︎そんなバカな‼︎
「時止めと違ってこうすると意識はあるのか…」
「めっちゃ動かないけど」
「なら聞こえてるわね?」
「そのアミちゃんって子の所に案内なさい」
「何がどうなってるかは知らないけど…」
「私ならきっとなんとかできるよ」
「もしそれを拒否するなら」
ぐばっ
「…って風になる」
「つまり貴女の擬似時間停止を永遠に続かせる」
「永遠じゃないね、死ぬまでだね」
「まあ魔法少女らしいったちゃらしいけど」
「魔法少女の本分はバトルパートでも」
「悲惨な結末でもない」
「水着回と温泉回と旅行回よ」
な、何を言ってるの…⁉︎
だが…チャンスよ
擬似時間停止の為の身体強化は消えたけど…
まだ策はある!
キューティートラップはまだまだ…
全部消えてる⁉︎
「…わかったでしょう?これが私の力」
「わかったら早く案内しなさい」
「…リリー…シエル…」
強い…っていうか…なんか知ってるような…
ーーーーーー
「…大魔導士ガティアの姪…?」
「はーん道理で…あっごめんなさい」
「まあ、私は本当にその力しかないからね」
「別に謝らなくていいよ」
「才能に100%頼ってきたからね」
「はーん道理で」
「言うんだ」
「…で?シャイニング・オーダー?」
「の目標ってなんなの」
「そして私が生贄になってたらどうなってたの」
「それは言えない」
「奴らからは色々貰ってるから…」
「そう」
「っていうか心を読まないで」
「読んでないよ」
「色々凍結させて喋らせたの」
「もっとやめて」
「…アミちゃんというのは?」
「『魔法少女』を動かす為の生贄よ」
「…何?」
「アミちゃんは魔力供給機」
「怪我で動けなくなって以来その役にされた」
「そこからは植物人間状態よ」
「役…ねえ」
「はっきり言って魔法少女はクソよ」
「…貴女も知ってるでしょ?」