ghost34『俺達はシャイニング・オーダー❹』
「…なんでお前らついてきてんの?」
「ふむ、そんなの決まっておる」
「あなたが『里』に行くっていったからです」
「僕様達がほっとくわけないでしょう」
『最悪の世代』
キャサリン・ヴァルキューレ
『シモン・ルイスの側近』
白湯奈 レミ
『林道栄徹の側近』
青土 時雨
「…本当、天角学園はどこを取っても濃い」
「しかしお前らに共通点があったなんてな」
「うむ…まあ、妾はさっき知ったばかりじゃ」
「僕様は肌では感じていたよ」
「博士のデータでチラッと…」
「…これから向かう『天影の里』」
「お前らはそこの出身なんだな?」
「うむ」
「…お前らみたいなのを排出してるんだ」
「どう考えても普通じゃない…」
「しかし俺が動かなければならない案件が起こるのはどうやら普通らしいな」
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ーーー天照、躍動、開闢、蹂躙ーーー
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天影の里にて
「まあ、里だなんて言いつつも」
「雰囲気を醸し出しつつも」
「見かけはただの過疎ってそうな田舎じゃ」
「…見かけは?」
「ここには実は鍾乳洞があってな」
「僕様含む里の実力者だけが入れる場所だ」
「その鍾乳洞を下へ下へと降りて行くと…」
「最下層に何かあるようだ」
「そこへは行ったことはない」
「しかし、その場所にたどり着くと…」
「『ある技』を身につけられるらしい」
「…ある技…ねぇ」
「それはなんなんだ?キャサリン」
「実は妾も入ったことはない」
「⁉︎」
「そ、そんなに驚くな…」
「妾は若くして里を出たからのう」
「その頃はまだ鍾乳洞に入れるくらい強くなかったのじゃ…つまりコピー能力を活かしきれてなかったのじゃ」
「だからのうお主を1人では行かせられない」
「まあ、目的はそれだけではないが…」
「ついでに紹介したい物もあるのじゃ」
「…?」
「まあいいや」
「じゃあ、行こうぜみん…」
「おい、2人とも、白湯奈、青土!」
何やら準備運動をしている。
「何やってんの」
「里の入り口には大量のトラップがあるんです」
「およそ50mの間命の危機が訪れます」
「…マジで?」
「俺トラップとかダメなんだけど」
「ふむ。なら…」
「ほい。解除しといたぞ」
「!」
「…ああ、ありがとう…」
「なあに、これで借りを作れたんじゃ」
「安いものよ」
「ん?借り?」
「うむ」
「里の最強は妾じゃ」
「里では妾に従ってもらうぞよ」
「き、汚ねえ…」
「クリムゾンの事知ってるくせに…」
「ふふ…では、いざ行かん天影の里!」
「怖い…」