ghost27『ふゆりんとかわいい私⑬』
ま、まずい!一時離脱しなくては!
ガチャガチャ
!?
「な…ど、ドアが…」
「【塞凜波動】」
「僕様の手が触れた場所の空間は歪む」
「そして…」
「斬ッ!(死ね!)」
「!」
クソっやるしかないのか!
彼は覚悟していた。
殺されるのではないかと。
「て…『天変地異』!」
「!」
ドゴオオオオオオ!!!!
がしかし、ここにいる30人は彼の想像を遥かに超えて異常である。今でこそ殺人をしなくなったが…
「…な⁉︎」
「全員無傷…どころか」
「建物まで傷1つつかないだって⁉︎」
彼らは殺人を楽しんでいた者達だ。
理由は様々ながらも、愉悦を感じていた。
「…【絶対行使】…」
「…この建物は君には絶対に壊せない…」
「そして…絶対は覆せない …僕以外には」
強襲は止まらない!
「『撃ち殺す』!」
「あ、あなたは確かクリムゾンを食らったっていう…」
「ああ、あれはハッタリだったみたいね」
BANG!!!
ゴオオオオッ!と、銃弾を蒸発させる。
「…こんな狭い所で銃を撃つのはどうなんで」
BANG!!!
「…おい軍服ちゃん」
「そのハッタリをようやく解いてもらって、はしゃぐのはいいんだがよ、そんなに撃ったら」
ばきっ
「…!」
「あーあやっちゃった」
「で、では、失礼しましたー!」
「させっかよ」
林道栄徹が追う!!!!
「いいぞ椎名冬空!チャンスを活かせたな!」
「よくあの一瞬であの動きができたよ!」
「お前がやってきた修行は正しかったな!」
「但しぃ」
勝負は飛行戦に突入する!が、容赦無く、
林道栄徹の具現隷骸が発動する!
その能力はお馴染み、例外を具現すること!
「俺には通じねえなぁ!」
「!」
「て、『天変地異』が…使えない⁉︎それどころじゃない…この炎は!これはロウソクのサイズじゃないか!ていうか風も無くなってるし…空も飛べてない!」
廃墟の一つを大破壊して椎名冬空は墜落する。
ここで一つ、いいことに気づいた。
あの林道栄徹は超能力者、
つまり魔法の探知はできない!
「…とでも思ってるんだろな…まあ、普通なら」
「正しい」
「但しぃ」
「俺は別なんだよなぁ…ってあれ?」
「いねえ…あっそうか。修行前はあまりに弱すぎてオーラが無かったのか」
「ならさっきのを解除すれば…」
その瞬間。林道栄徹の真横に影が。
「!」
「『天変地異』!!!!」
ドゴオオオオオオオオオオッ!!!!
彼は待ち構えていたのだ。が、しかし…
「ほうほうやるねぇ」
「!」
無傷…クソッダメだ!
ビュンッ!
「…俺から逃げても、あいつらも強いぜ」