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ghost24『ふゆりんとかわいい私⑩』

「限界を凍結する」

「理想を持ってくる」

「失敗する未来を潰す」

「弱さを強さに変える」

「物事に巻き込まれる」


「他にも挙げればキリは無い」

「妾らに任せてくれれば方法はいくらでもある」

「妾らなら、すぐに強くしてやれるぞ」

「いいかい全属性君」

「力というのは意外に簡単に手に入る物じゃ」


「ぼ、僕はそんなズルはしたくない!」

「ちゃんと実力で勝ちたい!」


「ズル?僕にはズルに思えないけどなぁ」


約千年間の人生経験を持つキャサリンと、

努力無しで力を手に入れたシモン、

2人は努力に価値を感じられない。


「物は言い様だと思うよ椎名君」

「ズルはズル賢いとも言えるし」

「逆に真面目はクソ真面目とも言える」

「君は勝ちたいならなんで手段を選ぶんだよ?」


「…そうじゃなくて…」

「僕の、僕だけの力で勝ちたいんです!」


「それでもじゃ」

「僕だけの力にだって色々ある」

「人間は努力だけじゃなりたたない」


親のおかげで得た金や権力だって

運で得た勝利だって

仲間の多さで通せた意見だって

恵まれた環境だって

たまたま会った楽な手段だって


「全部お主の一部じゃ」

「お主が強くなりたい理由が何かは知らんが」

「今のままじゃ、手を抜いてるのと一緒じゃ」

「…同感かな」


「!…」


「というかお主は何かズレてるのう!」

「えっ」

「あの三属性ちゃんに勝てればそれでいいのか」

「いや、そんなことは…」

「そんなことは無いならじゃあ何を望む」

「お主の望む物はそんなチンタラ練習してるだけで手に入る物なのかのう」

「!」


僕は…



ユーカに勝ちたい


でも、それだけじゃない。


認められたいし、

褒められたいし、

惚れられたい。


でも、それだけじゃない。


ユーカを守れるようになりたい。



でも、それだけじゃない…



ああ、そうか。

やっとわかった。


僕は理由をユーカに押し付けてたんだ


「ただ単に強くなりたいだけなのを…」

「なんとかして美しくしようとしてたんだ…」

「…お願いがあります」

「なんじゃ?」

「あなた方の修行についていけたら、かぐや姫の望んだ秘宝を下さい!」

「うむ、それでよい」



































「…終了じゃ」

「えっもうですか⁉︎まだ1時間程しか…」

「強ければいいというわけでもないのじゃ」

「まあ、その辺は後々わかってくるじゃろう」

「ま、なにはともあれ」


「この時間軸を凍結した空間でおよそ三年」

「お主は修行をぶっ続けでやった」

「親友ちゃんとのアドバンテージは無くなった」

「…と思うのじゃ」


「…え?三年?」

「うむ。よく頑張ったな!」

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