ghost22『ふゆりんとかわいい私⑧』
「…青春結構」
「人助けも結構ですが」
「いくら強くても危険な事をされると心配です」
「私じゃないです!」
「…ではあの2人に伝えておいて下さい」
「いや、今は4人でしたか」
「…いい仲間ができましたね」
「ありがとうございます!」
「…で、この子がさらに新しい人?」
「いえ、人助け部に入る予定は無いらしいです」
「どのくらい強いの?」
「全属性を使えるようです」
「すごいですね!」
「…ありがとうございます」
「ぜんっぜんダメダメですね。」
「「!!」」
「ま、まさか今のが達成話術!?」
「いえ、こんなのは誰にでもできます」
「…そしてこの弱点は魔法使いなら誰でもわかる…本場に行った事もない野良魔法使いでも」
「椎名君あなたは」
「『自信』が無さ過ぎです!」
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「…さすが3属性使えるだけあるな」
「中々えげつないことをする…」
「どうなってるんですか?」
「電子レベルの感じ取れない魔力…」
「既に3つも作ってる」
「…おお!」
「あまりこういうことは言いたくないが」
「化け物じゃないのか?夏枷遊華」
「はは…よく言われる」
「いいぞ、その調子だ夏枷!」
「100個ぐらい一瞬で作れるようになれ!」
「ひゃ…」
「ひゃくっ!?」
「…え?なんかおかしいこと言った?」
「…おかしいよ薙紫君」
「そんなの人間のなせる技じゃない」
「…でも」
「化け物が醜く足掻けばできるよな?夏枷」
「!」
「…やる」
「…正気か夏枷君!」
「やってみせる!私は決めた、醜くなる!」
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「魔法使いは使える属性が多い方が強いです」
「でもその理由は『対応できる状況が多くなるから』でも『バリエーションが多くなるから』でもありません」
「『他人より全能感に浸れるから』です」
「何があったかは知りませんが…」
「椎名君あなたは筋金入りの陰キャです!」
「…ッ!」
「…でもそれはとても低い壁です…背筋を曲げる癖を直すぐらい簡単に克服できます」
「ではリリーさん、ちょっと待ってて下さい」
「これからちょっと『性格を改造』します」
「!?」
「先生それ安全なやつですよね…!?」
「当たり前です」
ー5分後ー
「よし、これでオーケーです」
「貴方は自信に満ち溢れていますね?」
「は、はい…!」
「…ではリリーさん」
「修行の成果を見てあげて下さい!」
「私はこれで失礼しますね」
「ありがとうございました!」
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「じゃあ、後は私無しでもできるな?」
「ありがとうございましたー!」