ghost20『ふゆりんとかわいい私⑥』
〔〔フェーズ2・やるならとことん、だ!〕〕
「もっとサイズがいるわね」
「サイズ…やはりそうですよね…」
「まあでも策が無いわけじゃないわ」
「策…ですか?」
「うん」
「『絶対零度』ー。」
「常識は一度壊してみるものよ」
「あなたの『我慢』と『理性』を凍結した」
「さあ能無し!さっさと魔法を放っt」
ーーーーーーーーーー
「サイズは少ないほどいい」
薙紫紅が奇妙な事を言いだした。
「少ないほど…ってどういうこと?」
「サイズが小さくなれば威力も落ちちゃう」
「じゃあたくさん作ればいい」
「…というか向こうに勝つにはそれしか無い」
「向こうは威力さえ上がれば後は隙が無い」
「そしてリリーは多分タガを外して強化する」
「普通の威力じゃねじ伏せれなくなる」
「…」
「だが俺は勝てるようにしてやる」
「だから多少醜くなってもらうぞ」
「…そんなの覚悟の上!」
「そうかそうか」
「で!魔法を小さくするんだね!?」
「そんなの簡単簡単!」
扇奥義・雨粒!
「どうよ見てないでしょう」
「おお」
「これは微生物レベルよ!」
「ほー微生物」
「ええ!」
「ぜんっぜん、ダメダメだね!」
夏枷は驚愕する。
「駄目だ。微生物レベルじゃ駄目だ」
「もっと小さく!素粒子レベルでだ!」
「!?」
「そ、素粒子!?」
「そう、素粒子だ…まあ、先に言っとくか」
「これからお前が身につけるのは…」
「『不可避の攻撃』!」
「不可避…!」
「そう不可避!少なくともこれを覚えれば…」
「ただの能力者じゃ最強になれる!」
「さ、最強!?」
「そう最強!故に不可避!」
「そう不可避!故に最強!」
「おお…!」
「そ、それは一体どうやって…」
「いやまあ、結局は魔法だかんな?」
「知らないことはできない、だろ?だから…」
「とりあえず図書館行こう」
「素粒子のサイズを調べるんだ!」
「イエッサー!」
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「うん!いい感じだよ椎名君!」
「があああああああああああああっ!!」
「そうそう、これはもう天変地異だね」
昨日からは考えられない威力。
「『軸』を凍結してなかったら死んでたわ!」
「でも椎名君」
「この部屋からもxyz+時間軸を消したから!」
「思う存分暴れていいよ!」
「があああああああああああああああッ」
「…あでも…」
「声からしちゃったらかわいそうね」
「溶解!」
「があああああああ…あれ?」
「僕は何を…?っていうか今のは…」
「おかえり椎名君」
「それが君の最大威力よ」
「…」
「…え?」
「天変地異だったよ」
「…え?」