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プルーム森の吸血姫  作者: 杠葉 湖
第3章 心重ねて
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第3章 心重ねて 2

「ただいまー……」

 ルディが館に戻ると、タキシードを着た正装姿のリーザが、退屈そうな表情を作りながら出迎えた。

「遅かったではないか、ルディよ。わらわは待ちくたびれておったぞ」

「そう……それはごめん……」

 ルディはボソッと呟くと、調理場へと向かう。

「?」

 ルディの素っ気ない態度に、リーザは首をかしげた。明らかにいつもと反応が違う。

「ルディよ。何かあったのかえ?」

 気になったリーザは、彼の後についていき尋ねた。

「別に……」

 ルディは素っ気なく答えると、調理場へと入る。

「??」

 リーザは再度首をかしげた。やはり様子がおかしい。

「ルディよ、おんし変じゃぞ?何か悪い物でも食ったのかえ?」

「…………」

 ルディはリーザの問いかけに答えることなく、背負っていた籠をテーブルの上へと置く。

「……汚れたから、ちょっと着替えてくる……」

 そしてボソッと呟くと、そのまま調理場を出て行った。

「……なんじゃあやつ?」

 リーザはルディの不遜な態度に、内心ムッとした。

「わらわにあのような態度をとるとは。いい度胸じゃ」

 そしていろいろ思いを巡らせる。

 朝、館を出る時までは元気であった。

 しかし、戻ってきた時には様子が一変した。

 ということは、その間、食料採取に出ていた時に何かがあったことが推察できる。

「わらわに毒物を盛ろうとしたが、めぼしい物が見つからなかった?」

 リーザは籠の中をのぞき込む。

 熟れた木の実やキノコがぎっしりと詰まっていた。

「よくもまぁ、こんなに入れてきたのぅ。物には限度というものがあろうに……」

 リーザは籠に入っている物を出していく。

 そして、丸められた紙を発見した。

「なんじゃこれは?」

 クシャクシャに丸められた紙を広げ、マジマジと見つめる。

「ふむ……なるほどのぅ……」

 そして、思案気な表情を浮かべた。

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