表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/46

本編に微塵も関係ないけど裏設定として理事長が読んでた本は山本文緒のブラックティー



私立シャチーク中学校


表向きは文武両道を謳ったどこにでもある中学校。

だがしかしその実態は、生徒は運動部に強制参加が義務付けられ、朝練、授業、放課後は遅くまで部活、という未来の社畜要請施設に他ならなかった!


過剰な束縛時間、上下関係、精神論、同調圧力に晒された生徒は、もはや立派な社畜予備軍に他ならない!


この事実を知った近所の暇な大学生ザトーは、裏に蠢く秘密組織の影を感じ取った!


「変身!ザトリンガーッ!!」


説明しよう!ザトーは世界の皮膜の向こう側からもたらされたチカラにより、

仮面戦士ザトリンガーへと変身できるのだ!!


「うおおおおお!!!」


単身シャチーク中学校へ乗り込むザトリンガー!

当然、部活洗脳を施された生徒達が襲いかかってくる…!


「必殺!サンシャインザトー!!」


説明しよう!サンシャインザトーとは、敵を蹴散らす技である!!


『ぐああああああ!?!』


中学生をまとめて蹴散らした大学生ザトリンガーは今、敵の本拠地、理事長室のドアを開ける!


ドアバーン!



「…ノックも無しか。礼儀がなってないねぇ」

小説を読みながら、こちらに目もくれず呟く婦人。

彼女こそシャチーク中学の理事長アカネ…いや!

秘密組織バルバルズの四天王が一人!その名も…


「紅のアグネリズ…!」


「ほう?私の正体を知っているとは、どうやら唯のネズミでは無さそうだ」

パタンっと小説を閉じるアグネリズ。


「なっ…馬鹿な!その小説は…!?」


「ふむ。この本を知っているとは、差し詰め文学青年というやつかい?」


「そんなんじゃねぇさ。ただ、小説家を目指してた頃が俺にもあって、色々な本を勉強がてら乱読した中にその本があっただけさ」


「おや?しかし声から察するに君はまだ若い。夢を諦めるには早すぎるだろう?」


「いいや、結局はどうしても才能の壁にぶち当たる…。

俺には誰にも見せる当てもない小説を書き続けるのがちょうどいいのさ」


「本当にそうかい?」


「なんだと?」


「才能…とは言ったがね。小説というのは所詮は技術だと私は思っている。

閃きよりも、積み重ねた知識とテクニックが物を言うのさ。

そこから逃げて、君は本を読むだけで自ら執筆の技術を高めようとはしなかった!…違うか?」


「ぐ…ッ!お前に何がわかる!?」


「わからんさ!己の殻に閉じ籠った奴の言うことなどなァ!レッドスネェィク!!」


ビュシャァーン!

「うぐあああああ!!?」


説明しよう!レッドスネェィクとは、紅いエネルギー鞭で相手を叩く、紅のアグネリズの必殺技である!!


「どうした!貴様の実力はそんな物か!?立て!立ち上がれ!そしてこれを見るがいい!!」


「ぐ…うぐ…立ち上がりーん!!」


説明しよう!ザトリンガーは立ち上がったのだ!!そして見た!アグネリズが掲げた携帯端末を…!


「なんだ…これ…?小説家になろう…?」


「そうだ。ここには様々な人間が様々な小説を発表している!

趣味で書く者、ストレス解消で文章をぶちまける者、本当に小説家を目指す者、すでにプロである者、もちろん貴様のようなどっちつかずの半端者も居る!わかるか?

お前は一人じゃない…一人じゃないんだ!!」


「ズガビーン!?で、でででも、そんな素敵なサイト。お高いんでしょう?」


「それがなんと…無料だ」


「馬鹿な!?素敵すぎんだろ!色んな人の小説がタダで読めて、色んな人に俺の小説を読んで貰える…夢のようだ!!」


「さあ今すぐ登録しよう!新しい小説を…君の小説を待っている人がここには居るかもしれないのだ!」


そして、ザトリンガーがなろうへ登録を完了した!

今ここに!新たななろう作家が誕生したのだ!!



「ふっ、早速短編ひとつ投稿した。どうなるか楽しみだぜ!」


「できるだけ頻繁に、決まったペースで連載するのが人気を得るコツね」


「なるほど。だが!

まだまだ遊びたい盛りの中学生を部活でがんじがらめにする悪行!許さんッッ!!」


「ふはははは!!将来社会の荒波に揉まれるであろう子供達に、今のうちからそれを生き抜く力を授けているのだ!むしろ感謝して欲しいくらいだなァ!!」


「その驕りが、新たな社畜を生み出し日本社会の狂った労働スパイラルを形成してしまうと、なぜ分からない!?」


「この国の労働環境は変わらない!変えられない!

ならば仕組みの中で上手く世渡りできる技術こそが必然!そのための本校よ!!」


「もはや口で言っても始まらんか!覚悟しろ!!」


「覚悟…?くく、くははははは!

おめでたい男だ。どれ、貴様の小説情報を見てみるがいい!!」


「何だと!なっ…!ブクマが一件ついてる!嬉しい!」


「おめでとう!塵と消えよ!レッドスパァーク!!!」

「ありがとう!くたばれえええーザトリンガースラッシュゥ!!!」



   カッッ!!!





次回予告!!


遂に本来の姿を現したアグネリズに、ザトリンガー決死のセカンドフォームへ到達する!

部活文化と社畜文化の因果関係、そしてなろうとカクヨムの新たなる確執にどう立ち向かう?行け!僕らのザトリンガー!!



続かないったら続かない


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ