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5点問題



川で溺れている猫を助けたらお礼を言われました。


猫「女子高生さんありがとニャー」


うわっ猫が喋ったわ!?

喋る猫なんてアニメのニャースくらいしか知らない私は大層おどろきました。

びっくりです。驚愕です。幾らで売れるかドキがムネムネです。


猫「しまった!僕が喋れるという秘密を知られてしまったニャ!」


猫の「ニャッ!」と掛け声ひとつ。


猫「悪いが人間、貴様には死んでもらうニャ!」


なんなんですかもうっ!人の好意に殺意で返すなんて最低です!

決めました。私もう犬派になりますからね!


そんな私の心の非難もどこへやら。川からは大きな桃が流れてきました。


桃「どんぶらこー!どんぶらこー!」


猫「うけけけけ!あの桃こそ僕が召喚した、貴様を殺す死神とニャるのだよ!

助かりたくば、あの桃を見事倒してみせるニャー!」


桃「黄昏よりもどんぶらこー!血の流れよりもどんぶらこー!時の流れにどんぶらこー!」


くっ…!絶体絶命のピンチです!


その時…!


爺「どいてな、お嬢さん」


たまたま散歩していた三丁目の海堂のじいさんが、助けにきてくれました。


爺「へっ、本当なら桃を拾うのは婆さんの役目だろうがな。覚悟しな!俺は婆さんほど優しくねえぞ!」


桃から放たれる大呪文!爺さんに直撃!


爺「へっ、やるじゃねえか桃よぉ?だがなぁ、後は任せたぜ嬢ちゃん。俺もう今の攻撃でギックリ腰ったわ」


ああ、何しに来たんですか海堂のおじいさん。

仕方のない人ですね。それじゃまともに歩けないでしょう?ちょっと肩をかして下さい。家まで送りますよ。


猫「ま、待つニャ!逃げるつもりかニャ?」


おじいさんが大変なんです。今は貴方に付き合ってる暇はありません。

ドサクサに紛れて私は逃げるですよ!


猫「むぅ、海堂さんのためなら仕方ニャイな…。だが約束しろ!必ず!必ず海堂さんを安全に家まで送り届けるとニャー!!」


お前このジジイの何なの?


こうして私はおじいさんを家まで送り届けた。


爺「すまんのぅ。デカイ桃を駆除したら市役所から一個につき三千円貰えるからと言って無理しすぎたわい」


私は猫と桃のいる川原に戻りました。私の正義感がそうさせたのです。


川原では桃と猫が四つ葉のクローバーを探していました。

あまりのファンシーな風景に心奪われた私は、すかさず桃の背後から手にした包丁でズブリ!です!


桃「ぐああああああ!?どんぶらこおおおおお!!ガクーッ!!」


桃は死んだ。せめて安らかにお眠りなさい。臨時収入ウッハウハやで。ヤバイです。最高です。

三千円あれば何でも買えます。


子桃「お…お母さん?」


猫「子桃!?ダメだ!出て来たら危ないニャ!!」


心配しなくともそんな小さな桃は市役所は引き取ってくれません。もう少しでっかくなってから来て下さい。そん時はウェルカムです。


子桃「うわああああんお母さぁぁあーっん!!」


泣く子を無視して私は市役所に行きました。三千円下さい。


職員「この桃はまさか…市長が我が子同然に大切に育てていた桃…!?」


市長「パクッ!うまい!この味間違いなく私の桃だ!よくも…よくも!許さん!!」


怒りの市長に指名手配され、今じゃ私は市内のお尋ね者ね!

最期は子桃の銀の銃弾に撃たれ私は息を引き取った。




その時の猫の心象を30文字以内で答えなさい。


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