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赤飯について本気出して考えてみても三分の一も伝わらない純情な感情




赤飯についてエッセイじみた事を書こうと思う。



赤飯である。



あの、めでたい日に食べたり

不幸があった時に食べたり

特に何もないけどコンビニで買って食べたりの赤飯である。



近年では珍しくも何ともない赤飯だが、祝や凶事や節目に食べる習慣が今なお色濃く残っている。


なぜ赤飯なのか?


白米ではいけなかったのか?

昔は米は貴重だったので、麦飯のように小豆を混ぜてボリュームを出していたのだろうか?


そんな悩める仔羊に答えて下さるのがウィキペディア先生である。



ウィキペディア先生曰く、


「品種改良の賜物で江戸時代くらいには現在の米みたいに白くなったけど、

それより昔は米は赤かったんや。

マジで赤飯レベルで赤かったんやで。

赤いって事は縁起がええやろ?

だからハレの日には赤い米食って祝ってたっちゅう訳や。

めでたいだけや無くて凶事でも昔っから赤飯食っとったみたいやけど理由とか知らん。まあええやん瑣末なことやで。

あと人身御供の代わりに赤飯代用みたいな地域もあるそうなんや。

今でも祭で龍神様に供えて池に赤飯沈めた後に引き上げたら、赤飯無くなっとるってよ。なにそれ怖っ。

こうして神事に密接に関わってる赤飯や。

たとえ米が白になっても赤色にせなあかんっちゅーて今日の赤飯があるんや。

せや、赤飯てゴマかけるのが定番やろ?

なんでや思う?あのな、

白い米を赤にゴマかしてるって意味らしんやて。ダジャレかよ。上手いやん山田くん座布団一枚あげてやり」



なるほどありがとうございました。


しかしこうなると気になるのは赤飯の有り難みレベルである。


現代では


おかん「今日は赤飯よ」


子供「ふーん、あっそう」


みたいな扱いが多分主流だと思う。


これが江戸時代ならどうなるのか気になるのです。



江戸おかん「今日は赤飯よ」


江戸っ子チルドレン「よっしゃあああああああ!!!!」


おそらくこんくらいは喜んでたと思う。

しかし、だ。

これが赤飯ではなく白米ならどういう反応だったのか?


江戸っ子チルドレン「白米!?は…ははは白米イヤッホォォオオー!!うっひょぉー!べらぼうめぇ!この世の春じゃじゃじゃじゃじゃぁーっい!!!」


なのか


江戸っ子チルドレン「白米?嬉しいけど赤飯のほうが良かった」


江戸おかん「文句言うなら食べないでよろしい!」


江戸っ子チルドレン「ご無体な!?」


なのか、気になる所なジョージです。

ちなみに「べらぼう」というのはご存知な江戸言葉ですが、語源と致しましては当時の見世物小屋で人気だった「べらんぼう」という人物ないしは動物から来ています。

大層奇抜な出で立ちであったため、ありえない様をべらんぼうに例えるうちに定着したとの説が有力です。


で、だ。

そもそもの問題として、私はあまり赤飯というものを美味しいと思っていない。


子供の頃は祖母がよく赤飯を買ったり作ったりしてくれたのだが、

内心「あー…赤飯かぁ」と思っていても、私はおばあちゃんっ子だったからして、祖母を悲しませないよう「やったー赤飯だー!」と喜んでみせたものだ。

ちなみに、おばあちゃんが作る料理で好きなのはオムライスだ。

オムライスも、考えてみれば赤い。

オムライスもまた、ひとつの赤飯の形ではなかろうか?

そう仮定すれば全てが丸く収まる。



赤飯=オムライス


ぼく=オムライス好き


ぼく=おばあちゃん好き


よって、


ぼく=赤飯好き



そうか、私は赤飯が好きだったんだな!


もうお分かり頂けたと思うが、赤飯=オムライスならば、江戸時代の赤飯の価値にも自ずと解が得られる。



江戸おかん「今日は赤飯よー」


江戸っ子チルドレン「オムライス最っ高ォォォオー!!!イェェーイ!!ワナベェイ!

シェナケベイベー!ロッキンルゥゥゥゥゥーッラ!!!」



オムライスは時代を超えて日本人に愛される料理。

このことから、江戸時代には既にオムライスは存在していたことになる。



これで皆さんオムライスについて、またひとつ賢くなったね。

良かったね。同僚やクラスメイトより一歩リードだね!


「午前深夜のキッチン」にて、僕の特製オムライスレシピを公開していますので(宣伝)、是非参考にして皆も美味しいオムライスを作ってみてはいかがでしょうか。





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