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3機の兵器の話  作者: 鈴宮 弐零
Murder arms
3/3

32号と殺人兵器

あれから、あの兵器は次から次ぎへと国を滅ぼした。

怒りと悲しみを和らげるためだ。

だが、悲しみだけが大きくなるだけ。

そしてこの悲しみは兵器にとって、胸を締め付ける鎖として残っていくのだった。


・・・


32号機は、国から脱出後、森の中で病弱の天才プログラマー“アンゲルマ・ゲルド”と接触し約1年間、彼と生活を共にした。

だが、国の生き残った兵士がゲルトを殺害したが、32号機が兵士を殺害。

そして、32号機は、ゲルトがプログラムした“ココロ・プログラム”を起動し、心を手に入れた。

32号機は約400年間、国から国へと旅をして、現在はとある万事屋に身を寄せている。


・・・


「えっ?アジェンさん、その人は国を滅ぼそうとしている人なんですか?」

「いや、人じゃない。機械・・・いや、厳密に言うと兵器だ」

一人はピエロ帽子を被っている少女。

もう一人は左腕に淡く光る円をつけた男性だ。

「兵器?てことはサニーと同じヒューマノイドってことですよね?」

「あぁ、しかも1号機だ」

ガシャンとトレーを落とし、パリンとティーカップを割ってしまった。

ドアを乱暴に開け、何所かへ向って行った。

「隊長・・・!」

彼女は32号機、否、今はサニーと言うべきか。

空を飛び、彼女のメモリー内では、あの言葉が駆け巡っていた。


『待ッテイテクレ。必ズ、オマエノモトマデ帰ッテクルカラ』


「良かった。生き残っていてくれて・・・」

彼女の眼には、流れるはずが無い雫があった。


・・・





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