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啜り泣く声

本日【8月24日】4回目の更新です

血を吐いてから、ベッドで一眠りした。


結局ヘレヨンは部屋まで着いて来たが、私が丁重にお断りすると、部屋を離れていった。


起き上がると、そこには使用人の方がいらっしゃった。


「お加減はいかがですか。」


「あ、おかげさまで結構良くなりました……!」


「それは良かったです。」


「あ、あのヘレヨン様は……」


「ヘレヨン様は今、国民の視察に行っておられます。戻られるのは日が沈んでからでしょう。」


よ、よかったあ〜


思わず安堵する。


ということは、今は偵察のチャンスだ。


城の中を探索しよう。


「あ、あの。ちょっとお城の中を見て回っても……?」


「もちろん。一緒に行きましょう。」


できれば1人で行きたかったが仕方ない。


この人もヘレヨンに私の監視を頼まれているのだろう。


私は部屋を出て、城を見て回った。



まともに城を徘徊するのは、ここへ来たばかりの時以来だ。


城から逃亡する時のことも考えて、今回はより慎重に偵察しないと。


私は目を皿のようにして見て回る。


そうしていると、奥の方に人影が見えた。


見たところ、使用人が仕事をしている様子ではない。


耳をすませる。すると、その人影から啜り泣く声が聞こえるのだ。


「……何で?」


思わず声の方へ向かおうとすると


「ヴィヨレ様。」


一緒に来ていた使用人の方に呼び止められた。


「向こうに行きましょう。」


そう言われたので、泣き声の主の正体は分からなかった。



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