期限のない任務
本日【9月29日】2回目の更新です。
お願いいたします。
「お前の役目は終わりだ。」
「えっ……?」
どういうこと……?
「もう身代わりをしなくて良い」
グリシーヌが追っ手が来ないところまで逃げ延びたってこと……?
「じゃあ、私は……、」
私は一体、どうなるの……?
「お前は今を持って、身代わりの役目は終える。だが、新たな任務を与える。……俺から離れるな。」
え?
どゆこと?
新たな任務……!?
「それって、どういう……?」
思わず問いかけると、アデルはリリーを気にしながら、私に向き直ってこう言った。
「引き続き、俺と四六時中行動を共にしてもらう。」
……。
それって、どういうこと……?
彼氏探しもろくにできないこの生活が、まだ続くの……?
「期間は……?」
「……ずっとだ。」
冗談じゃない!!
ただでさえ彼氏を探せてないのに!!
ずっとこのままアデル達と行動しろなんて!!
「……断ったら、どうなりますか。」
思わずアデルに聞く。
途端に、アデルは顔を歪めた。
「……駄目だ。断れないに決まっているだろう。」
「……。」
怒りの気持ちが湧いてくるが、リリーもいる手前こらえた。
そして、城へ戻るまで私とアデルは、一切口を聞かなかった。




