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恋のキューピッド

少し立て込んでおりました。

更新できていなくて申し訳ありません!

今日以降はまた毎日投稿再開します。

「俺の許嫁を楽しませろ」


……。ん?


許嫁!?


「あ、アデルって、い、いいなずっ、許嫁いるの!?」


「おい、どういう意味だ。」


信じらんない!!


そう思いかけたが、よく考えると何ら不思議ではなかった。


アデルは一国の王子だ。


生まれた時から定められた許嫁がいるのも当たり前か。


驚きでうまく反応ができなかったが、

私の気持ちの整理がつく前に、アデルは話を再開した。


「リリーと言うんだ。彼女はメリライザ公爵の娘で、俺より2つ年下だ。」


アデルは淡々と話を続ける。


聞けば、アデルはリリーと仲良くなりたいそうだが、当のリリーはつれない態度らしい。


「お前を守りたいのは山々なんだが……。実は今日、リリーと外の庭でお茶をすることになっている。だが俺は、リリーの喜ぶ話が分からない。」


そう言うと、アデルは私に顔を近づけてこう言った。


「お前なら、女性同士話も合うだろう。メリライザ家はこの政界における重鎮だ。……。どういう意味か、分かるな。」


圧をかけてくる。


しかし、私はそんなことどうでもいい。


それより遥かに突っ込みたいことがあった。


「……。それが分かったのって、いつなんですか?」


「……??1ヶ月くらい前だが。」


「……。何で昨日の時点で言わなかったんですか。」


「元々グリシーヌ本人が出てくれる予定だったんだが。本物のグリシーヌは今逃亡中だろう?お前にそのことを引き継ぎ忘れていた。」


は や く 言 え


私は必死に言葉を飲み込む。


それに公爵の娘ぇ!?

そんな人と転生前一般人だったそこらへんの女の話が合うわけないでしょ!!!???


色々と突っこみたいが、それを遮ってアデルが言う。


「頼れるのはお前しかいない。仲を取り持ってくれ。」


……断っていいですか?


会って1日の王子とその許嫁の仲を取り持てとか、冗談じゃない。


しかし、私は今、彼に食事ができる権利を握られている。


それに、唯一の味方と言えるアデル王子の要求を断るのは、得策じゃない。


「……。行きます。」


こうして私は、初対面の貴族とアデルの恋のキューピッドになった。

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