表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/55

アデルの隣

本日(8.12)4回目の更新です。

1日1つは更新します。

「隣って……。どうしてもですか。」


私は思わず聞き返す。


「なんだ?そんなに嫌なのか。拒否できるような立場ではないと思うが。」


それはそう。仮にも相手は王子だし。

下手に逆らうのはまずい。


でもこれだけは言わせていただきたい。

彼氏がいながら他の男性の隣で寝るのはちょっと。


「……。」


大変ありがたいご提案なのですが、彼氏いるんですよねー。そう言いかけた途端


「……そんなに隣の部屋が嫌ならいい。」


ん?隣の部屋?


頭の中に?が浮かぶ。


え?この人まさか「隣の部屋で寝る」を「隣で寝る」って言ってる??


語弊ありすぎでしょ。うちの彼氏みたい。


私の彼氏もかなり語弊がある時があって、最近は分かるようになってきたけどやっぱり分からない時がある。



こうやってふとそう思ってしまうあたり、やっぱり似ているなーと思う。


この人もきっと同じタイプだなー。と思いつつ、


「隣の部屋ならいいですよ。」


と言うと、


「お前は何だと思ってたんだ。」


と逆に突っ込まれてしまった。


そして、アデルに案内されるがまま、隣の部屋のベッドに入った。


正直、アデルのことだって完全に信用はできないし、このまま1人でいた方が良いのかなとも思った。


それに、隣の部屋って、果たして本当に安全なのか?

敵襲が来てもすぐに駆けつけられなそうだし……。


それに、見張りをつけて欲しいとお願いしても


「……。それはできない。」


と断られた。本当に大丈夫なのだろうか。




でも、暗殺者が来た時にアデルは私を殺さなかった。


もしアデルが私の命を狙っているなら、あの場で見殺しにだってできたし、殺すことだってできたはずだ。


少なくともそうしなかったのは、現時点では本当に私に生きていてほしいということであろう。


まあ身代わりのために、だけど。



疑問が解消されたわけではないが、今日はアデルのいうことを聞くことにした。


でも突然裏切られたらやっぱり怖いので、今日は起きていることにする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ