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願ったり叶ったり

目を開ける。

するとそこは、森の小屋だった。

ロープで体を縛られていて動けない。


「やっと起きたようだねえ。」


顔を上げると、ロゼさんといかついおじさん数人がいた。


「……ここはどこですか。」


「そんなの教えるわけないだろ。まあ、城からは遠く離れている、とだけ言っておこうか。」


貴族のパーティとはまるで違った口調で話すロゼさん。


「あなたたちは何者なんですか。」


落ち着いて聞いてみる。


「ふっ。あたしらは山賊。貴族パーティに忍び込んで、あんたみたいな頭の悪そうな貴族を身代金目的で攫おうって算段さ。」


「……。」


「どうした?驚きで言葉も出ない?」


ロゼさんがクスクスと笑っている。


何なんだ。この人達。

思わず体が震えてしまう。


「めっちゃすごい人じゃないですか!!!!!」


「は?」


興奮で震えが止まらない。

やばすぎる!!!城には大量の見張りがたくさんいたのに!!!セキュリティもばっちりだったのに!!

それを突破して私を攫う!!??

賢すぎる!!!どうやって突破したんだろう!!??


ロゼさん達がすごすぎて聞きたいことが山ほど出てくる。

それに、私としては願ったり叶ったりだ。

何しろ、あの城から合法的に脱出できたのだから。しかも、城から離れた場所まで連れてきてくれたなんて!!!


「ありがとうございます!!本っっっっ当にありがとうございます!!!」


「うわあ!!身を乗り出すな興奮するな気持ち悪い!!」


「だってだって、本当にありがたかったんですもん!!お礼などさせていただけないでしょうか!!何が…」


すると突然バン!!!!と壁を叩く音がした。


「黙れ。」

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