王子を脅せその3
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「……!!嘘だ!!!こんなの!!!!嘘だ!!!」
「嘘だとお思いになるならそれでもどうぞ。ですが、私は既にこれらの情報をまとめて国中にばら撒く準備は整っています。あなたが現女王の子でないと知れたら、国はどうなりますかね。
国民は退位を迫り、王位継承で争った貴族たちは再燃してあなたの命を狙いに来るかもしれません。それもいかにも全うという形で。」
「ひえぇっ!!!」
ヘレヨンが悲鳴をあげる。
でもまだまだ畳み掛けてやる。
「……で、でもそ、そんなばら撒く方法どこにあるんだ!!!今そこで窓を開けて叫ぶとでもいうのか!?今までも家来に城の中は24時間監視させていたしそんな事できる時間ある訳…!!」
「……。あなた、使用人の男性全て殺したでしょう。」
「!?」
「どうやら私を他の男性に見られたくなくて今まで仕えてた家来は全員殺したようだけど…。そんな状態で誰にも憎まれないと思ってるの?」
「……どうしてそれを!!!!」
「この城に来てから女性の使用人の方しか私の周りにいなかったから。あなたの性格ならやりそうだと思って。」
「ぐっ……。」
ヘレヨンが悔しそうな顔をする。
「あなたが殺した使用人の男性と恋仲だった使用人の方がいらっしゃったの。その人に協力してもらったから、私が今指示を出せば今すぐに王国中に広まるわよ。」
「………っ!!!!」
「さあ時間はないわ。王国中を敵に回すか今から私の言う条件を飲むか。はっきりなさって。」
私は最後のひと押しをした。