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依頼完了と侵入者現る


 アレックスたち新人冒険者パーティはコブリンシャーマンを捕縛したあと、ゴブリンの行方を捜索したがゴブリンの大部分が遺跡から逃げ出していた。恐るべき魔王の力である。とりあえず依頼は完了したとみなしてアレックスたちは馬車に飛び乗ってクランツ博士の屋敷に急いだのであった。

 アレックスはアーニャにアスタロトについて質問攻めされた。アレックスは困惑しながら一応の説明をした。アーニャはとりあえず納得したようだ。

「あれがアヴァロニアの偉大な騎士王ヴィクトリアスに仕えた六柱の魔王の一人だとわね……あんな性格だと思わなかったわ」

 アーニャはアレックスに引っ付く女魔王をジト目で見つめていた。視線が痛い。アレックスは視線でトリスタンを助けを求めた。

「スリープモードです……起こさないでください」

 とナシのつぶてであった。アレックスは針のむしろにされた気分で馬車の中を過ごしたのであった。


◆◆◆◆◆


 クランツ博士に手短に依頼完了報告を済ませた。

「まさかゴブリンシャーマンがゴーレムを操ってくるとはネェ……大変だったね。報酬を少し色をつけてあげよう」

 そう言ってクランツ博士は報酬に少し危険手当をつけてくれた。

 外が暗くなってきたので賢者の鉄槌への報告は後日することにしたアレックスとアーニャは現地解散した。アレックスは見慣れた道を歩きいつもの宿に戻る。しかしどこか雰囲気がおかしい。何者かがいるような気配がした。アレックスは護身用の棒を構えて部屋に入室した。

「見つけましたよ……アレックス様」

 アレックスの耳に聞き覚えのある声が響いてきた。この声を忘れる訳が無い。そこには黒髪の美女が部屋にたたずんでいた。その凛としたたたずまいはどこか貴族の屋敷に代々伝わる宝剣のような雰囲気を多々酔わせていた。

「もしかして、ノエル?」

(マスターの知り合い?)

 アスタロトはアレックスに聞いてきた。

「うん……お父様と付き合いのある傭兵で名前はノエル・ウィロウリヴィング。彼女は東方に古くから伝わる剣術の使い手なんだ」

(ふーん……)

 アスタロトはあまり関心がなさそうな反応をした。

 ノエルは黒髪をたなびかせながらアレックスを見てこういった。

「アレックス様、エリンに帰りましょう。お父様が首を長くしてお待ちですよ」

 アレックスは険しい表情になった。

「それはお父様の依頼ですか?」

「えぇ……お父様はアレックス様のことをすごく心配しています。だからエリンにお戻りください」

 ノエルは真剣な表情でアレックスを見た。

「ごめんなさい。冒険者として一人前になるまで、まだエリンに帰るわけにはいかないんだ」

 「そうですか……アレックス様の意思は鋼のようですね。私はアレックス様の気持ちが変わるまで待っています」

 そう言ってノエルはアレックスに小さなさざめきを残して部屋から去っていった。


◆◆◆◆◆


「肝心の相手は依頼に出ていて不在だとはな……まぁいい。空白の時間は罠を仕掛ける準備に使うか」

「御主人様……苛立ちが見えておりますがどうしたのですか?」

「次はお前にも活躍してもらうからなコールドスティール」

 コールドスティールと呼ばれた褐色のエルフは主人であるドクター・レッドランドに恭しく跪いた。

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