表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

─時空水平線─

作者: すみ いちろ

今日も人知れず夜が明け


悲しみに濡れた朝靄あさもや


まだ夢の中彷徨うように見てた


昨日まで輝いていた星は


流れ星になって消えた


小さなまたたきを残して


闇にひしめき合うようにうごめく何か


夜空の星たちはこんなにも美しいのに


その姿は消える真際の刹那の輝き


永遠にも想える時間を残して


闇を超えて


ようやく私たちは知る


この宇宙に生きて


誰かを抱きしめたい


遠く──


星と星との距離


やがて空は白み──夜が消えて朝が生まれる


誰かの告げる鐘の音


鳥たちはもう目覚めている


夢の中でさがしてた本当の自分


まるで翼を背中からやして空を飛ぶ


なりたかったはずの本当の自分


昨日の夜空に消えてしまった星のような惑星


宇宙の中に、心の中に、ふたり……ふらり


誰かと探しあう


呼び合っても……


この暗闇は──宇宙は広すぎて


離れすぎた星と星との距離


なりたかったはずの私は


あなたを探して


昨日言った言葉の嘘は夢の中へ


私が生まれ変わる今日の朝


流れ星は消えてしまったから──


今、この地上に生きるあなたの輝きが


まるで私がこの世に生まれて来た時の光のように


愛おしくて


時を超えて言葉を交わす


新しい物語が始まる


あなたのそばに──水平線






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 朝が来ても見えないだけで星は空で輝いています。 鳥のようにどこまでも自由に羽ばたいていきたいですね。 素敵な詩をありがとうございました((* ´ ` )* . .))”
2022/07/09 08:19 退会済み
管理
[良い点] 良い物語、良い詩、良い言の葉ですね。 響いてきます(*´∀`)♪ [一言] 水平線の先にあるのは、 新しい物語…… そして新しい希望…… 新しい世界へと至る道ゆき -- あり…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ