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アンハッピー・プライスダウン・オークション

◇あらすじ

 23XX年日本。国民は上級国民と一般国民の2つに完全に分断されていた。上級国民は一般国民から同意さえ得られれば何をしても合法という世の中だ。


 そのような時代に上級・一般問わず国民から圧倒的な人気を誇るバラエティ番組があった。その番組の名は『アンハッピー・プライスダウン・オークション』。毎週土曜日の20時から配信されるそれは、人の不幸を啜って笑う上級国民と、なんとか這い上がろうとする一般国民という社会の構図を如実に表すものだ。


  さあ、今夜は上級国民からどんなアンハッピーがオーダーされ、それを幾らで一般国民が競り落とすのか。新年から始まる新シーズンに参加することになった大学生、県タイジの視点を通して見ていこう。


◇アンハッピー・プライスダウン・オークションの仕組み


 アンハッピー・プライスダウン・オークションの出演者は3つの役割に分かれる。それはコレクターと挑戦者、そしてオークショニアだ。


・コレクター

 他人の不幸を集める上級国民のこと。オークションはコレクターがアンハッピーをオーダーするところから始まる。例えば、「100匹の蛇に襲われる人を見たい! 最大、1000万円払う!」とオーダーすることによってオークションは開始される。


・挑戦者

 コレクターからのオーダーに応える一般国民のこと。全一般国民から無作為に選ばれ、承諾した者が番組に出演する。番組には毎回、100人の挑戦者が集められる。アンハッピーの落札は競り下げ方式。より低い価格で札入れしたものが、アンハッピーを落札することが出来る。100匹の蛇に襲われて1000万貰えるなら、挑戦する人はそれなりにいるだろう。しかしそれが900万、800万と下がっていく。最後に最も低い価格を提示した挑戦者が、その身で不幸を体験し、金を得ることが出来る。


・オークショニア

 オークションの司会、運営を行う上級国民。様々なコネクションを使ってアンハッピーを実現する。

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