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D-36 Go to hell(物理)

「よっしゃ、何はともあれ奇石の場所2つ教えてもらったな。」


『ただ場所が少し難解だな……。』


聖夜はディアスから言われた場所を地図に書き込む。


一つは天界にある地獄に最も近い場所と言われている《暗黒天国》ヴェローティ。


もう一つはついとなる地獄にある天国に最も近い区画。


『地獄か……。この時代の俺様まだ7大悪魔じゃないからあっさり入れるかわからないぞ。』


「ぐぬぬぬ。」


『いや、でもワンチャンにかけれるかもしれないぞ。』


「ワンチャン?」


『サタンだよサタン。俺様がどの時代でも記憶が共有される《特異点の存在》なら俺様より高位にいるサタンならもしかしたら特異点の存在で記憶が共有されているかもしれないだろ。』


サタンとは悪魔の中で最も序列が高かった悪魔だ。


以前、俺の親友である『佐藤一さとうはじめ』と共に俺たちを殺しに来たいわばラスボスであった。


ベルゼブブとサタンも含まれる悪魔の上位の序列に君臨する7大悪魔はそれぞれ魔力の扱いに長けた特殊能力を持っているが、サタンは魔力の放出を得意とする攻撃特化の特殊能力を持っている。


ちなみにベルゼブブは魔力を体に流して筋力を増大するのが得意だぞ。


「よし、そうと決まれば早速サタンのいる地獄へ出発だ!!!!」






ガチャン!!


「捕まったな。」


『捕まったな。』


この時代の地獄の警備はとても厳重だった。


サタンの絶対王政ということもありサタンを一眼見ることもできないまま捕まった。


「人間に堕天して数日の堕天使ねぇ……。」


看守が何かに俺たちの証言をメモしている。


「どう考えたって怪しすぎるだろ。」


「『デスヨネー。』」


「ともかく天界からのスパイの可能性も捨てきれん貴様らをこのまま放っておくことはできん。よし、死刑にするか。」


「えぇ!?」


『ちょ、せめてサタンに一言でも伝えて欲しいんだ!!』


「一言ねぇ……。」


すると看守が紙を一枚渡してくる。


「一応伝言として紙に書け。だが魔言を書き込む恐れがあるからな、一筆書きで1秒で書け。」


「い、1秒って。」


『どうする聖夜、何を書けばいいと思う?』


「名前でいいんじゃないか?」


『名前か……聖夜の名前はもしかしたら覚えてないかもだし俺様の名前書くか?でもベルゼブブを1秒でかけねぇぞ。』


「ん〜、あ!!」


聖夜は何か思い付いたのかペンを握る。


そして紙いっぱいに綺麗な横線を書いた。


「……これくらいならいいだろう、届けてやるよ。」


そう言って看守はどこかへと行ってしまった。


『お前横一文字で何が伝わるってんだよ。』


「まぁいいからしばらく待ってな。」


看守がどこかへ行って1時間。




俺たちは釈放された。


「ほらな。」


『えぇ……。』


釈放された俺たちは奇石の心当たりを聞くためにすぐさま一番でかい国王の城へ向かった。


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