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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

他の先生との楽しいコラボ集 (∩´∀`)∩~♪

三匹の子豚──アヘール王国版──

作者: 原作・しいたけ 文・黒鯛

「はい……ええ……そろそろ食べ頃かと……」


「!?!?!?」


 母親ぶたが豚肉加工業者と思われる相手と電話しているのを偶然聞いた三匹のこぶた達は、自らがウインナーにされる前に家を出ることを決意しました。



 更にはここにも一匹、家から出ようとしている者が……。


「アナタ! 今日は近くのスーパーで豚肉が安いの。100g104円以内で400g買ってきて! あとポイントカードも忘れずにね!」

「は~い」


 大好きなテレビ番組を見ている最中に、妻にお使いを頼まれてしぶしぶ外出した狼。その名はヤッベーナ。普段は近くの会社で菌類のお茶の営業を行っていた。


『……ふっふっふ、今や貯蓄から投資の時代。この資金を元手にスローライフを実現してやる!』

ヤッベーナはとりあえず近所のパチンコ店で財テクしました。


 ……(´・ω・`) ち~ん。残金15円。

『やべぇ! このままだと妻に殺される! 豚の現物を調達するしかねぇ!』


 意を決したヤッベーナは、クンクン鼻を鳴らしました。

『美味しそうなブタの匂いがするぞ❤』



 ヤッベーナに目をつけられたのは、こぶた三兄弟の長男のシンゾーでした。シンゾーの家は美しい国をモチーフにした、由緒正しき『竪穴式住居』でした。


 ここで、ンホール王国が誇る建築王アホリーナ先生に長男の家を解説して頂きましょう。

「この集落を守る環濠の深さと温かみは、まさしくテキトーの技ですね!」

「さらには家の中の棟柱は立派な木曽ヒノキで、イイ仕事サボリしてますね!」


 さて、シンゾーの家を見つけると、狼のヤッベーナは大きく息を吸い込み。

「んほぉぉぉ~!!」

 と鼻息を吹きかけました。


 鼻毛交じりの生暖かい微風が舞い、長男の住居はとりあえずガンジス川の辺りまで飛んでいき、見事に落城イヤーンしました。



 長男ブタのシンゾーは慌てふためき、次男であるキンペーの家に逃げ込みます。ちなみに次男のキンペーの家は、一帯一路を思い浮かべるような重厚な文化を表現した『書院造り』の御殿でした。


 建築王アホリーナ曰く。

「この桝形虎口の間溝石が丁寧に積まれておりイイ仕事テキトーしてますよ!」

「さらには、この真〇丸を思わせる雄大な丸型馬出はまさに職人テキトーの技ですね」


 長男ブタを取り逃がした狼のヤッベーナは、一張羅の毛皮を質に入れ、スーパーに行こうとしたら何故か冥途喫茶に行ってしまい、店員の女の子相手に俺TUEEEしてしまいました。


 ……(´・ω・`) やばい。残金21円と喫茶のメンバーズカードだけになっちゃった。

 この時点でスーパーのポイントカードも冥途店員に『これもトットケ!』をやってしまった模様。


 さて、次男の『書院造り』の御殿を見つけた狼のヤッベーナは大きく息を吸い込み。

「んほぉぉぉ~!!」

と鼻息を吹きかけました。


 鼻毛交じりの生暖かい微風が舞い、次男の住居は4km四方の総構えとともに、とりあえずナイル川の辺りまで飛んでいき、見事に落城アハーンしました。



 次男ブタのキンペーは慌てふためき、長男とともに三男であるドナルドの家に逃げ込みます。ちなみに三男ドナルドの家は、過去のカジノやホテルの経営での利益をふんだんにブチ込んだ『核シェルター』でした。


 建築王アホリーナ曰く。

「この地上部に覗かせるステルス地対空VLS群はイイ仕事テキトーしてますよ!」

「さらには、この戦略級潜水艦を一個艦隊収納する海底秘密ドッグはまさに職人テキトーの技ですね!」


 次男ブタをも取り逃がした狼のヤッベーナは、頭の薄毛も質に入れ、スーパーに行こうとするも、怪しげな夜の店に吸い込まれ、選ばれた伝説の勇者として無双能力を存分に発揮してしまいました。


 ……(´・ω・`) やばい。残金26円と怪しい店のメンバーズカードだけになっちゃった。


 さて、三男の『核シェルター』を見つけた狼のヤッベーナは大きく息を吸い込み。

「んほぉぉぉ~!!」

と鼻息を吹きかけました。


 鼻毛交じりの生暖かい微風が舞いましたが、なにしろ地上構造物がないのでびくとも致しません。偶然歩いていたお爺ちゃんだけが遥か彼方のミシシッピ川へ見事に着水ワーォしました。


 何度も何度も息を吹き掛けても無駄と知った狼のヤッベーナは、VLSの発射口から内部へ進入。

が、後ろ足を滑らし……ストーン、ぼちゃ~ん。


 と、お腹が空いたので誰をトンカツにしようかと揉めていた三兄弟の油鍋にド派手にダイブしました。


 そしてバリカンで手荒に刈った狼の地肌に、油鍋の温かいオリーブオイルが染み渡ります。


『もしかしてオイラの為に……!?』


 狼はこぶた達が狼の為にオリーブオイルを準備してくれたと勘違いし、思わず泣き出してしまいました。事情を聞いたこぶた達はなけなしの500円を狼に手渡し、狼は油塗れでスーパーへと歩いて行きましたとさ―――





「何これ!? 脂身ばっかりじゃないの!! しかも豚肉はちゃんと透明なビニール袋に入れてって言ったじゃない!! もう、本当に使えないわね!!!!」


 狼は生まれ変わったら二度と今の妻とは結婚しないと心に誓いました…………


~スタッフ~


原作……しいたけ

脚本……黒鯛


監修……クソタレー少将

題字……マジデカー・ヤッチマッター

考証……チョット・コレハナイワー

演出……ヤベーナ・アヘラヌ・クソマジメ


製作……アヘール王国宣伝部

監督……(*´д`*)

協賛……ブタブタ金融有限公司アヘール王国支店

協力……アヘール王国女騎士第四部隊の皆さん


スペシャル☆サンクス……お読み頂いたすべての皆様~♪


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― 新着の感想 ―
[良い点] ど、どういうことだ…… 真剣に読んでいるはずなのに内容がするっと入ってこない……!? 何が起きているんだ!! って五回くらい読みました。 ルビがすごかったです( *´艸`) イヤーンと…
[良い点] ここまでぶっ飛んだ作品は今まで見る機会がなかったので、ネット小説の凄みを感じました。 やたらと切れ味のあるルビ、なぜか政治家の名前を持つ子豚の三兄弟、ところどころ出てくる顔文字などなど。 …
[一言] そろそろ食べ頃…母親…逃げ出す…ウッ頭が… …約束のn((殴打 _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ > な訳あるか!             < >    両方のファンに謝れ!…
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