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プロローグ
ねむいねむい微睡みの夢の狭間
真っ白な空間。
一人、ベットに横たわる白髪の少女はいた。
大きな大きな白いベットに横たわり。
スヤスヤと寝息をたてている。
寝息が止まり、「くぅ」と声を出す。
少女は目を開け、体を起こし周囲を確認す。
見渡す限りの白い空間を。
ふと白い空間の一点だけ集中して目を向ける。
そして白髪の少女は呟く。
「うぁー…、やっばいの来たな…」
少女はゆっくりと立ち上がり息を吐く。
「とりま…挨拶はいきますか…」
少女は白髪を揺らしながら真っ白な空間を歩いてく。
長い長い白髪を揺らしながら。
少女は歩いてく。