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夢と同棲。

作者: ハルカ カズラ

 学生時代の友達と飲んでいたとこまでは記憶がある。でも、その後に何を話してどうなったかなんて分かるはずも無くて。目覚めて気付いたら、同棲してた。


 確か男を紹介するとか言うくだりで話をしていた気がする。たぶんそう、きっとそう。で、気付けば誰かと同棲してた。夢をずっと見てる感じだけど、とりあえずそれでいいや。


「おはよう、リナ。よく眠れたか?」


「おはよ。まぁまぁ……」


「それは何よりだ。そろそろ目を覚ますか?」


「んー……というか、名前なんだっけ?」


「それは気にすんなよ。名前で呼び合う関係ってのはもっと……何度も夢を見ないと」


「それもそっか。何度も夢を? え? これ、夢?」


 何か言っちゃいけないことを彼に聞くと、夢から覚めていた。それにしたって厳しすぎないかな。一緒に寝ていた彼の名前を知ろうとしただけで夢から覚めるとか、そんな半端な夢なら見たくない。


 同棲をしている夢。これってわたしの願望? それとも夢だけでもいいから見ていたいってこと? だとしても、いつも「おはよう、リナ」しか言われてないんですけど。


 夢を見るのも、同棲をするのも、わたしにとっては恋に繋がらないことだった。だって全部夢だったから。早く夢から覚めたい。 

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