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デスCITY香港  作者: 東武瑛
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酒のみのじいさん

辺りが暗くなり龍治は野宿する事にした。

廃墟の高層マンションに入り込んだ。

「何だお前」と奥から声がした。

見るからにアル中に見えるじいさんが出てきた。

「食べ物をよこせ」と言ったので龍治はフランスパンを分けてやった。

「こんなの酒のツマミにならないが許してやる」とじいさんが言った。

龍治はリュックサックを枕に横になった。 

「おい。酒に付き合え」とじいさんが言うと「俺は飲まない」と龍治は答えた。

「付き合い悪い奴だな」と言いながらじいさんは酒を飲み始めた。

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