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雑煮~ お雑煮おしる考

さて三が日も中日でありますが、おせちは尽きてもお餅でお雑煮は欠かせないところ。皆様の家のお雑煮の具合はいかがでありましょうや。

わが家は例年、長葱に鶏肉を煮込み、卵を散らすシンプルなもの。

もち米の風味と粒の食感の残るつきたてお餅を入れて、木椀に熱い汁を張るとやはりお正月が来た観がします。

ただこれも江戸ッ子の潔いお雑煮ともなりますともっとシンプルで。やはり江戸前と言うと『名取り雑煮』ともなりますでしょうか。

お馴染み池波正太郎さんのお正月定番、又は岡本綺堂の半七親分が食べるようなお雑煮でございます。

こんがり焼き色をつけた炙り餅に、焼き干しでとった(すましを張ります。具は鶏に、小松菜だけ。煮物と言うよりは、焼きもの。ぱりぱりに膨らんだ餅に汁を吸わせ、箸でほぐして食べます。汁を少し濃いめに、また柔らかい煮た餅とも違うお料理です。

野暮ですが、揚げ餅を汁に浸してもまた美味し。冷たいお酒とおせちで冷えたお腹が温まります。

例年地元酒造の初とりを、初詣帰りに買ってきてお正月の膳に供するのがわたしのお正月でした。しかし今年は年末に買ってきた山口の銘酒・獺祭(だっさい)があります。

華やかな吟醸香の獺祭は、お正月のお酒としても口当たり上々、色鮮やかな晴れ着の若い娘を思わせる、いかにも晴れがましいお酒と言うところ。

カラシ茄子やわさび味噌の刺激物とお供よりは、きんと冷やしたのを土瓶の徳利に入れて、雑煮でお腹を温めつつ、楽しむが吉。

この獺祭、切れましたら地元舟口の初とりが参ります。明日は鮮血にじむ鯉の切り身やら、鰻の肝焼きやら、屋台の食べ物を買い込んで一杯。まだまだお正月の楽しみは尽きません。お正月録りだめの絶景番組を流しつつ、新年も乾杯です(`∇´ゞ


(2016年1月2日掲載)


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