チャーハン随想
雨で特に出掛けられないので、お昼は久しぶりにチャーハンなど作って食べましたよ。具はネギのみじん切り、ちらし卵、後は刻んだハム、と言うものですが、やはりシンプル極まりない、と言うとこの辺りでしょうか。ちなみに炒める際に和風だしを使うと焼き飯、鶏の中華だしなどいれたのがチャーハンと言うそうですが、食べてしまった今は、あのチャーハンがどっちだったかは、もはやどうでもいいことで。
お店のチャーハンなどは、ぱらっと炒めるのが長らく定番でありましたが、中華屋さんによってはしっとり、ラーメンのスープと同じ、鶏がらの脂の浮いた醤油だしがきちんと効いていたりしてそれが中々染みる( *´艸`)中国料理のきちんとしたお店などいきますと、自家製チャーシューの角切りがごろごろ入っていたりしてそれはそれで嬉しいのですが、あれはやはりご飯を味わう料理なのだなと美味しいチャーハンに合うたび痛感します。そして中華屋さんのチャーハンにはなぜかコリコリ歯応えの日本の漬け物(シバ漬け、赤漬け)が合ったりして。
中華屋さんによりますと、一番シンプルなのを「スリップチャーハン」と言うそうで。卵が具だけのなんのヘンテツもないチャーハンです。
うちで作るとこれほどわびしいものはないですが、中華屋さんの火力と技術でやっていただくと、これがまたお酒のシメなどに非常にベストなメニューになるのです。もう廃業してしまいましたが、行きつけの中華屋さんの裏メニューでした。卵はふんわり半生、でもご飯には油が通ってぱらり。塩胡椒ばかりが味付けなので口当たりが軽く、いくらでも食べられるのですな。
思い出したら、またお腹が減ってきたナア…されど晩酌にはまだまだ。遠き乾杯を思いつつ、休日、執筆を楽しもうと思います!
(2016年7月9日掲載)