15/63
沢庵~寒干し沢庵に濁り酒(NEW VERSION)
この時期から春先にかけて、寒干しの沢庵が出ます。塩気をせず、からっからに絞っただけの薄い黄色をした沢庵。田舎でも作るのですが、この一見味のない沢庵を薄めに刻んで。
花鰹をなるべく派手に贅沢にかけちらして、生醤油だけで食べます。乾かしただけの沢庵てゴリゴリ素っ気ないのですが、醤油の塩気ばかりを頼りに噛んで噛んで噛みつくすと、不思議と干しきった大根だけの優しい甘味が次第に勝つのですよ(*´∇`*)
お供は芳醇な純米酒とか濁り酒とか。ふくよか甘口がいいですねえ。ガラスより陶器の厚口の吸い口で酒を含めば、余計地味が活きます。その際はぜひ、ぬる燗にお茶漬けを推したい。寒干し沢庵のしょっぱいのに、熱い煎茶の茶漬け、これにぬる燗で口を潤す。その快感と言ったら…( *´艸`)
冬ともなると温かいおつまみばかり欲しくなりますが、たまにはシンプルなおつまみで美味しいお酒の香りを楽しむのも…いかがでしょうか~☆
(2015年1月14日掲載を改稿)