馬刺し~ 春色の馬刺を…
Twitterなどでは出先の紅梅を載せたりしましたが、花が香る季節にあいなりました。空気の冷え方も雪解け水みたいに厳しいけど清やかになり、これで花粉症さえなかりせば…爛漫の季節は我が世の春、とばかりにお酒のススムところでありますが( >Д<;)
最近は近所のスーパーで生の馬肉が手に入るので馬刺を楽しんでおります。馬肉と申しますと、甲斐信濃、それと知れた場所にいきませんと生は手に入りませんで、田舎のスーパーの片隅でカチカチに冷凍されてるブロックを買ってきて、ルイベ状の削ぎ身をしゃりしゃり、食べたものですが。
生の馬肉は鮮やかな緋色、寒椿の花弁に似た深い赤です。じっとり下に敷いた新玉ねぎのスライスの付け合わせが血の色に濡れるほどですが、身に変な臭みや濁った肉の味は一切しません。やわやわと、まるで花びらを噛むように柔く、溶ける感触。さしの入っていない肉の旨味をこれほどに味わえる刺身は、中々ありません。生姜にみりんを少し加えたたれも良いですが、匂い消しに牛乳を飲んでおろしニンニクを少々…醤油に溶いたのが、やはり堪りません。
辛口の吟醸酒がやはり合いますが、信濃産和ブドウの赤ワイン、モンラックなども宜しいかと。脂の強い鴨ではやや力負けする和ブドウのワインも、しなやかで力強い馬肉ならさらりと受け流してくれます。ニンニクの刺激で麻痺した口の中を締めるのにも、悪くありません。
さて今夜も乾杯…はもう過ぎてしまいましたが、せめて余韻に浸って今夜も眠ろうかと思います(`ー´ゞ-☆
(2016年2月28日掲載)