02:キャラバンと勉強
ちょっと時間かかりますがよろしくです。
02:キャラバンと勉強
夜明けを見つめながらゆっくりと体を伸ばす、あの戦闘から3日過ぎた。
あの後商人たちが俺が倒したゴブリンたちの素材を買い取ってくれ、その上あの時とったウサギモドキは夜の宴会の主賓になった。
どうもあのウサギモドキこと「ランブラビット」はめったに取れない食材らしく、街でもかなり重宝されるらしい。
3匹は食べて1匹は買い取ってくれた、金貨4枚ほどで。
一応俺が倒したゴブリン分と合わせて今あるのが金貨21枚と銀貨60枚をもらった、
街に向かうとのことで街まで案内と護衛をすることで同意した、一応給金として金貨1銀貨80枚をもらう予定だ。
ちなみにここの通貨は銅貨、銀貨、金貨、白銀貨、白金貨となってる、銅貨1枚につき100円の計算で、
100枚づつであがっていく、つまり俺が持ってる金額で言えば21万6千円をもらったものだと同じだ。
ちなみに物価とかは低いほうだということでかなり高額にもらったほうだ。
「おはようさん、よく眠れたか?」
後ろから声をかけられ振り向くと護衛隊長のゼニンさんがいた、
ゼニン・カーデー、30~40代の男性で格好からしても戦士とレンジャーの間って感じがした。
ギルドクラスAランクだと言う、なかなかなナイスミドルって感じだ。
彼以外は大体がランクからすればC前後だという、Cランクでもそれなりの一人前の冒険者たちらしい。
ギルドランクは最初はF-から始まりF、F+、E-、E、E+、D-、D、D+、C-、C、C+、B-、B、B+、Aとなる。
ちなみにその上もあってAからはA、AA、AAA、S、SS、SSS、Gとなってる、
Sクラスは化け物なみに強いって言われてるらしい、Gはレジェンドクラスになりこの国に一人しかいないらしい。
「おかげさまで、ま~なれてしまったって言うのもありますが」
苦笑交じりに言った、ゼニンさんもうなづいてから。
「朝食ができてますから食べてきたらどうだ?それと今日の夕方には街につくから」
「了解です、ではいただいてきます」
そういってゆっくりと体をのばしつつ歩きだす、ゼニンさんはどうやら商人の人と話をしにいくみたいだ。
ちなみに俺のことは補充要員みたいな感じでいる、一応ほかの部隊員たちともある程度話してる。
魔法のこともいろいろと聞いてみた、こっちの魔法はほとんどが呪文を口ずさむ詠唱呪文がほとんどらしい。
魔方陣も使うがほとんどが杖や宝石に刻む程度らしい、固定魔法とも言われてる。
魔方陣の場合はすぐに使えるために戦闘の時によく使うらしいけど消費が激しいため大変らしい。
ちなみに属性全部使える俺は一応見せてるのは光と雷だけだ、まだなれないことが多いので一応二つに絞った。
「セーマ君こっちだよ」
俺を呼ぶ人は魔法使いのファインさん、属性では炎と風を使う人で護衛部隊の増援で一緒に旅をしてる人だ。
「ファインさん、今日はなにですか?」
「今日は干し肉と香草のスープとパンだよ」
スープとパンの入った皿を渡してきた、パンも黒パンと言ってあまりいいパンではなく硬くて不味い乾パンだ。
スープに漬しながら食べるとそれなりに食べることができる、携帯食とはそんなものだろう。
ファインさんが作るスープは香草がうまく使われて味はいい方だ、ちなみにほかの人が作ったやつはかなり不味い。
「ありがとうございます、いただきます」
手を合わせてからゆっくりと食べはじめる、香草の味が程よく体にいきわたる感じだ。
「おいしい、さすがファインさん」
「ありがとう、今日も一応魔法のことを聞くんでしょ?」
「はい、お願いします」
俺に魔力があるのを見抜いてからなんとなく張り切ってる様子だ、ちなみに俺の動きも魔力が関係してるとのこと。
強化魔法みたいなのが自然とかかってるのかもな、半分はスキルも入ってるけど。
「それにしても若い君にこれだけの才能とかあるとすごいことだよ、絶対帝都魔法学校にいくといいよ」
「でも金かかるのでは?」
「そうでもないよ、君くらいの才能ならすぐにでも学校でトップも取れるかもね」
ファインさんのお墨付きがつくほど飲み込みが早いのがある、ちなみにスキルで『最速経験』ってのがある。
このスキルでかなり早く覚えたりするらしいが、ちなみになんで学校かって言うと俺の体格がそうなってるからである。
なぜか若がえってる、年齢的に12から14の間のころで身長も160前後になってる。
いってみれば小学校高等部みたいな感じだ、どうやらあの女神の差し金だろうな。
そういうことで一応ギルドより先に学園へと通うことにしたのだ、大体2年で課程を終えれば卒業できることなのでいく事にした。
こっちのことを知るにはいい機会だろう、ファインさんも一応紹介してくれるらしいから。
学園に入れば自動的にギルドに所属することができる、ある意味一石二鳥なことだ。
「ごちそうさま」
「ん、それじゃ~今日は魔力による強化もしてみましょうか?」
「お願いします」
頭を下げて魔法の講座を受けていた、使える魔法を限定してから使うから基本をマスターするとできるからな。
強化魔法も無属性の魔法で使えるひとがすくなく地味なのが多い、ただ応用の幅はかなり広い魔法である。
強化の魔法は魔力がある人なら普段から使ってること、ただ冒険者でも数人しか戦闘で使ってなく扱いが難しいらしい。
俺にしてみれば簡単だが一応基礎からしている、今日は武器を強化をすることにしている。
「魔力を纏わせればこんな枝でもナイフみたいに切れるようになるの、わかります?」
「ん、なんとなくだがわかった、あとは実際にやってみるしかないな・・・」
木の枝を使って軽く魔力を纏わせる、何回もやっているが力を入れすぎると枝が爆散してしまうのですこしづつやってる。
「いい感じです、そのまま固定させれば消費する量が少なくていいですよ」
もやのように魔力を木の枝にまとわせてるがそれでも拡散してるらしく薄くなっていく、
ならこっちの方でとどめるしかないか、某猟師漫画の応用を使ってみるかな。
点を使い枝に膜を張るようにイメージする、するとさっきまで靄みたいな魔力がぴっしりと枝にまとわりつく。
「すごい・・・そこまできれいにできるのはかなり達人級ですよ!?」
なるほどこれくらいは普通はできないと、ま~大体わかったからいいけどな。
「そうですか?んじゃ~筋がいいのかも知れませんね」
俺は魔力供給を止めてから枝を木に投げた、まだ残っていたのか枝がびっしりと木に刺さる半分埋もれるように。
威力としてはそこそこのナイフと同じ位か、それを見て異常なのかファインさんは驚いてる。
「木だけであそこまでささるのってすごいことだわ、もし学園ならトップ間違いなしよ」
「学園でトップってそんなにいいことなの?」
ふっと疑問に思った俺はファインさんを見つめる、彼女もすごく興奮して、
「学園トップなんてなったら言ってみればその学園の生徒会長と同じ位の地位があるわ、
もしギルドにそのままいけば確実にBクラスに入れるし、この国の上級士官にもなれる特典がいっぱいなのよ」
ギルドのC+クラス以上の場合はかなり身分やらがしっかりした人しかなれない、
その点学園が認めていればBクラスになるのは簡単らしいが実力がなければならない、
だから学園もそういう意味でトップとベスト10以外はBクラスへ優遇できないとなってる。
「Cクラスでもかなりの実力がないとなれないから、学園を去る人も多いのよ」
実力主義な世界だから学園でもそういう事があるのだろう、なら成り上がるにはそっちの方がいいかもな、
ついでに研究もできそうだな、今の装備もある程度はあるけどそれ以外になにがあるか調べるにもいいし。
「そろそろでるぞ~!!」
ゼニンさんが大きい声でみんなに言うとすぐにテントやらをたとみだす、
俺もファインさんとの講義を終えてから自分のテント(もちろん錬金で作った)しまうと隊列の中央左側に向かう、
俺が早いのと牽制ができるのでそういうポジションになっているのだ。
「出発する~!」
前方のゼニンさんが大きい声を発して馬車が動きだした。
つづく
ミケ乱「あとがきコーナー!!!」
ミ「今日から始まるあとがきコーナー、司会はもちろん作者という神な私月影ミケ乱と~」
聖真「神崎聖真でお送りします」
ミ「それにしてもいきなり主人公がこのコーナーで司会で出るのはどうだろう?」
聖「それはあんたがあまりトークがうまくないからだろ?」
ミ「それはたしかに、そうだが・・・」
聖「それに文力もヘタレな上、頭も悪い、それに顔も悪い」
ミ「・・・・お前言いたい放題だな・・・」
聖「俺は黒いんだろ?もっと言ってあげようか?」
ミ「いえ、もういいです」
聖「なら次回を告知しろよ」
ミ「はいはい、次回は03:学園と入学式(1)でよろしく!」
聖「みんな見てくれよ!」