00:プロローグ
処女作品を読んでくれてありがとうです、今後ともよろしくです。
プロローグ
不公平な世界、
どの世界にでも言える事は同じである
中世期なら貴族と平民、江戸時代なら武士と町民、
今は政治家とかの官僚と一般市民。
どんな所でも絶対にある不公平、格差、
弱肉強食な世界では強者はいつもいい目を見る、
弱いものはいつも罵られ、苛められ、傷ついていく。
100人いたら2~3人位弱者になってしまう、
そう言う俺もその一人だ、殴られ苛められる。
しかし屈服した事は一度もない。
周りが見て見ぬフリをしていようと俺は屈服することはない。
だけど手出しもしないから苛めグループも調子にのる。
今日も虐めグループのやつらが屋上に呼び出されていた。
正確には屋上にいた俺をやつらが見つけたのだ、
しかも取巻きを2~3人連れて、全員同じクラスのやつらだ。
後二人ほど居ないのは多分出入り口で見張ってるのだろう。
3人は俺とリーダーを取り囲むようにたっている、
俺は鉄網フェンスを背にそいつとむかいあっているのだ。
「うらぁ!」
グループのリーダーのやつが僕の腹を蹴り上げる、
「ぐっ!!」
胃の中のものが出そうになるがダメージはない。
昔から続く虐めで培った経験がダメージになる前に後ろに軽く飛んでしまう。
だがこの時俺はこれをするべきではなかったと後悔する事になる。
後ろにあるはずの鉄網がいきなりはずれた、
老朽化でボロボロに鉄網ごと俺は空中へと吸い込まれていく。
直感でヤバイ事になったと思った、落ちてるいくのを感じてしまってる。
一瞬目に入るあいつらの驚いた顔、そして焦ってる顔。
たぶん後は後悔するだろう、俺が死んでも。
ただ親が悲しむ事はあまりいい気分じゃない。
だから頭を抱えるようにして目をつぶる痛みに耐えるために。
そして真っ暗な世界が俺を包む。
*-*-*-*-*-
目を開くと真っ白な天井を見ている、照明も継ぎ目もないまっさらな天井
「・・・・知らない天井だ」
ゆっくりと体を起こすとその真っ白でまっさらなのは天井だけではなく、
壁も、床もぜんぶがまっさらで真っ白な部屋だった
まさかとは思うけどこの後の展開が思っているとおりなら。
「目覚めたようね?気分悪いとかないかしら?」
突然後ろから声をかけられる振り向いてみると誰も居ない、気のせい?
「どこ見てるの下よ下、目線を下にしなさい。」
また声がして今度はいわれたとおりに下をみる、
そこには一人の少女がいた、しかもかなり美少女だった。
印象的なのはシルク見たいな長い金髪と金色の瞳、
服装はギリシャ神話に出てくるアテナの格好に似ている。
ただスカートの所が短くひざ上のあたりで開くようにしてある。
「か・・・かわいい」
つい本音が出ていまい、見とれているとその美少女も顔を赤くしてそっぽ向いた。
「ほ・・・本当な事言わないでよ」
かなり照れているのがわかる、ツンデレってやつかな?
「そんな事より最初に言っておく事があったは」
美少女はびしっと僕に指をさして言う、顔はまだ真っ赤だけど。
「うるさい、ちゃんと聞く」
「ごめんなさい・・・って心に思った事までつっこむんかい!」
ついつっこんでしまったがふっと違和感を感じた。
「ってなんで心が読めるの?ってかここどこ?」
「ここは虚無界、簡単言うとすべての世界の狭間よ」
「虚無界、でもここは部屋みたいだが?それに俺は落ちたはずでは?」
「ここではイメージした事を実現するようになってる、
この部屋は私が固定して作った擬似的なものよ、それにあなたは死んではいないし」
「しんでないって・・・」
「正確にはあなたの世界ではあなたは死んだ事になってる、ちゃんと遺体もあるし
それにあのリーダーの子も捕まったわ、あなたを殺した罪で」
それって神様のご都合主義のたまものですか?って言いたくなる、
この展開からして俺は違う世界に飛ばされるだろうな・・・
「そうね、理解が早いのはいいわ、そういえばあなたの名前知らなかったわ、
いい子いないかな~って思って覗いたときに丁度あなたが死にかけてたからね~」
「しかも運で決められたのかい!・・・ま~いいか、俺は神崎聖真だ」
「うむ、ではセーマ、あなたに異世界に行ってもらうわよ」
予想通りの展開にため息する聖真、もしかして何もなしのままだったら僕そこで死ぬぞって顔して
「言いたいことはわかった、それじゃ~12個くらい能力をあげよう」
「12個の能力、どんなのでもいいのか?」
真剣に見つめると女神さまは自信まんまんに腰に手をあててから
「うむ、どんなのでもOKだよ~」
「なら身体魔力強化向上、魔術とスキル全種取得、創造魔法と錬金錬丹術真理開放つきで、
ついでにアニメ漫画ゲームの魔法と技もマスタークラスで使えて、ついでに瞬間回復、
後は概念付与と無限の知識かな。」
少しあきれた顔する美少女女神、だが面白そうに笑いだす。
「あなた面白いわね、しかもチートみたいな能力を選ぶなんて、くすっ」
「それぐらいあればなんとかなるだろうって思っただけだよ」
「後4つくらい残ってるけど?」
「今は考えたついたやつだから後でくれるか?」
「いいわ、その能力あげる、それとこれももっていきなさい。」
指を僕の左腕に向けると左腕が光る、
粒子が固まるよう腕に赤い宝石が付いた細身の腕輪がつけられた、
「それはあなたの世界で言うステータスとか知識のを検索させるやつよ、
あなたが見てた本やらアニメとかに出てくる空中に浮ぶ画面みたいな感じよ」
なるほどある意味便利ツールみたいなのか、
「それからそれは道具を入れておけるから便利よ、ストックレベルも無限だから
ある意味某猫型ロボットのポケットみたいになるわ。」
「便利ツールって所か、いいものだと思うし、後はその異世界の事に関してだな。」
「うむ、それはあっちにいる者にでも聞いてくれる、私よりも事情もわかるだろうしな」
「そうか、あ~そうだ、質問はこの腕輪を通してできるだろ?」
「そうだな、基本はそれが一番じゃろうて、念波でメールみたいなのができる」
「メールの意味を知ってるのが驚きだ」
「簡単な事だよ、あなたの世界の事情を見ればいいんだし~、あと何か追加したい機能は
あなたのイメージで構成されるから気兼ねに使ってね」
イメージで作るってなんとなく電話にアプリを入れる感じだな、
「ってなわけで準備できたみたいだし、いってらっしゃ~い」
にっこりと可愛い笑顔をして手をふる、かなりいやな予感がした。
まさか・・・!!
思った瞬間になもう足元の空間がなくなっていた、一瞬の浮遊感そして落下
「また落ちるのかあああああぁぁぁぁ~~~~・・・・」
「道中幸あらんことを。」
一気に闇の中へと吸い込まれていく。
つづく
はじめして、月影ミケ乱です
さて始まりました「チートな俺と異世界物語」
基本はファクションとしたいですがいろいろと取り込む(魔法や技)予定です
ちなみに主人公はある意味黒いです、もしかすると普通の主人公より黒いかもw
一応色々とやっていきますのでどうぞよろしくお願いします。
PS:
感想や指摘がありましたら連絡ください。