とある一軒家と馬鹿
今現在、吾析と琥珀はとある一軒家の目の前に立っている。というのもサンタクロース発見器が示した場所がここだったからだ。
「どうやら発見器の反応はここのようだな。」
そういう吾析に琥珀は疑いの目で質問をする。
「ホントに発見出来るんですか?ジョークグッズな気が...」
ん...確かに、ぶっちゃけ俺も疑っている。だってサンタクロースの家といえばもっとこう凄いはずだ。だがしかし、目の前にある家は普通すぎる。
未来で手に入れたときは、確かに政府からの手渡しだった気がする。俺には未来での自由はあまりなく、欲しいものがあったら頼むしかなかった。頼んで持ってきてもらった物である為、正確性などは分からなかった。何せ、裸の状態で持たされたのだから。だが!この俺は天才だ。騙されるはすがない!きっと本物だ!
「ん?誰だい?」
そうこうしている内に中から人が老婆が出てきた。
見た目は老婆であるがとても健康そうだ。
「済まないが、ここにサンタクロースがいるんだろう?会わせてくれないか?」
「......なにを言ってるんだい?ここは私と娘の2人しか住んでいないよ?」
老婆は何が何だかわからないような顔で言った。
「武藤さん、やっぱり無理ですって。((でも確かに親=サンタだからあながち間違えでは無いのかも...」
琥珀が何かを言っていたが吾析はお構いなしだ。
少しの間をおいて、見かねた老婆は吾析達に言った。
「まぁせっかく来たんならお茶ぐらいなら出してやるさ。入りな。」
中に入ると外観からは想像も出来ないような装飾が施されていた。何やら高そうな壺や絵が沢山ある。
「中々にいい高そうな装飾だ。仕事は何をしているんだ?」
「ああ。それは貰い物だよ。いささか人間関係は多い方でね。仕事は...今はやってないよ。」
「今は?何故、仕事を辞めたんだ?もしかして!?貴方もサンタクロース発見器を手に入れて探しに行こうと!?」
吾析は自分と似た境遇の老婆を自分と重ねて、名推理をしだした。
「武藤さん、本気で言ってますか!?」
琥珀も驚愕して、目の前にいる男の頭は大丈夫なのか心配になりだした。
「...何を言ってるかは分からないが、私が仕事をしてないのは病気の娘の看病の為さ。」
老婆はそう言うと椅子から立ち上がり、吾析達を手招きしながら「ついてきな。」と言った。