〇3話
教室であまり話さなくなったと言っても一緒には帰っていた。
手ェつないだり、チュ―したりはしなかったけど話はすごい弾んだ。
部活の話とか、テストとかお化けの話、テレビのこととか。
客観的に見たら、付き合ってる仲には見えないかもしれない。
けど、あたしにとったらすごい楽しくてたまらなかった。
二人とも部活が忙しくてなかなか一緒に帰ることができなかったから。
電話は、あたしのお母さんがすごいくちうるさい人だからできない。
連絡とるにはほんとメールだけ。
02月になって剛輝の誕生日を迎えた。
あたしは超がつくほどの照れ屋だから誕プレをあげることができなかった。
仕方なくあたしはメールでお祝いする。
0時00分に。
ロマンチックでしょ。
メールちゃんと送ったけど、返事は返ってこなかった。
当然、寝てたよね。
その日、家に帰ってからメールがきた。
めちゃめちゃ感謝された。
誕プレあげてないのに。
やっぱ剛輝は優しいね。
大好きだ。
どこが好きかなんてわからないけど。
どこかと言えば全部かな。
こんなに心の中では素直に好きって言えるのに、伝えることができない。
想ってるだけじゃ相手に伝わりはしないのに。
バレンタインはちゃんとあげた。
あたしの手作りのチョコレ―トケ―キを。
見た目は変だけど、味は確かなんだから。
でも、手渡しじゃない。
心臓が飛び出しちゃうもん。
友達に渡してもらった。
おいしかったって言ってもらえてよかった。