〇2話
01月になって。
あたしたちは新しい年を迎えた。
剛輝とは、まあメールだけでしかつながってない。
正直、冬休み中は剛輝に逢いたかった。
けど、そんなわがまま言えない。
毎日のようにメールしてたのに、01月のはじめメールを02日間しなかった。
今まで、メールは剛輝から。
って決まってたからあたしからメールはしなくていいなんて思っていた。
02日後のメールの剛輝はいつもと違った。
『1つ聞いていい??』
『うん、いいよ。』
『俺のことほんとに好きか??』
体に電撃がはしった感じがした。
『なんで??』
『いいから。』
そのとき、素直に剛輝のこと好きって言えば良かった…
『嫌いだったら付き合ったりしないよ。』
『そっか。だよな。変なこと聞いてごめん。』
『ううん。』
剛輝ごめんね。
剛輝はあたしに自分の想いを素直に伝えてるのに。
あたしはこんなに臆病で。
剛輝のこといっぱい傷つけたね。
それから02人の仲は修復した。
けれどあたしは心のどこかで剛輝と元カレを比べてしまう。
剛輝は剛輝で良いところがたくさんあるのにね。
いつしか、あたしと剛輝は教室であまり話さなくなっていた。
『聞きたいことがある。』
またもや剛輝からの問うメール。
『なあに―??』
あたしは明るく振る舞った。
『俺のこと避けてない??』
『全然!!避けてなんかないよ?!』
『よかったあ。』
『心配かけてごめんね。』
『いやいや、俺の思い込みだし。』
また剛輝のこと傷つけちゃった。
あたし最低だよ。