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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ダメ人間はどのようにして出来上がるか。

作者: 無名

読むの?

 誰かにちゃんと認められたことなんて多分一度もない。そう思ってるだけかもしれないけど、そう思わせた環境が私の周辺にはあった。

 私はたくさんの物を捨てた。

 1つ目を捨てたのは小学1年生のときだった。私は夢を捨てた。捨てた元凶は祖父にあったと思う。

 私は祖父に夢を聞かれた。夢はスポーツ選手だった。そのまま素直に答えたら、まるでゴミでも見るような目をして「諦めなさい」と言われた。現実を見た初めての瞬間だった。

 2つ目を捨てたのは小学4年生の時だった。私は友情を捨てた。捨てた元凶は友人にあったと思う。

 私は小学4年生にして初めて虐めを受けた。虐めの雰囲気はクラスや学校中に広まり、誰も私を助けてはくれなかった。しばらくして張本人は謝罪してきたが、周辺人物はまるで虐めなど無かったかのように振る舞って私に近づいてきた。殺してやろうかと思った。

 3つ目を捨てたのは中学1年生の時だった。私は家族愛を捨てた。言わずもがな元凶は家族にあったと思う。

 私は自慢ではないがそこそこ頭が良かった。それに過剰な期待を勝手に両親がした。それに応えようと私は必死に勉強したが、私はあまりの期待という重圧に押しつぶされた。そして、私は壊れた。

 4つ目を捨てたのは中学3年生のときだった。何を捨てたかは置いといて、元凶は私自身にあった。

 私は高校受験を5ヶ月後に控え、そのタイミングでやっと重圧から抜け出そうと試みた。嘘を並べなるべく頭の良くない学校へ行こうとした。もう机に向かうことが辛かった。

 そうやって、両親、祖父母から信頼を自ら捨てた。

 さあ、5つ目だ。次はなんだと思う?キャラクター性だよ。これは捨てたよいうよりかは、いつの間にか無くなっていた。

 あらゆることを否定され、自らも自分を否定し続けて来た私は、心がぶち壊れていた。痛みに気付かず、悲鳴を上げていたことにも気付かなかった。

 『ダメ人間』私の二つ名はこれぐらいがちょうどいい。

 命を捨てれるときが来るか、私が何かを見つけ、拾い上げるときが来るか。どちらが早いだろうか。

 今日は何を思って眠りにつこうかな。

 自分を認められるときなんて来るのだろうか。

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