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フェイズ1

 

『You Win』


 俺が最強であると証明する文字がパソコンの画面に表示される。

 何千万と俺は人生の中でこの文字を見てきたが、やっぱり何回見ても飽きることはない。


「これで786連勝……まっ、この程度の規模なら余裕でランキングトップだな」


 プロフィール欄に記載されている戦歴表を確認し、二ッと綻ぶ。


「いやぁ、やっぱり最強であるってのは気分がいいね。これでこのカードゲームでも絶対王者の称号は頂きだな!」


 薄暗い部屋の中でひとりガッツポーズする。

 こうして俺、七星ななせゆうはまたひとつのカードゲームにおいて最強の座を勝ち取ったわけなのだが……。


「いい加減制覇していないカードゲームがなくなってきたな」


 卓上ゲームの王道である遊●王やデュ●マ、いま人気高騰中なポ●カを始め、スマホで大人気なシャ●バもおいても最強の称号を獲得している。


「退屈凌ぎでブラウザ版のカードゲームもやってみたけど、3日でランキング1位になっちまったしな……なぁ、陽那ころなさんよ、俺がまだ手を付けたことのないカードゲームとかって知りませんか?」


 俺はベッドを占領しながら漫画を読む妹に声を投げる。


「たったいまお兄ちゃんが最強になったゲームで最後だよ」


 俺の妹こと七星陽那ななせころなは長い亜麻色の髪を揺すりながら冷たく死刑宣告を下す。


「うげっ、まじかよ……はぁ、テンション下がるわ~」


 がっくしと肩を落とす。

 くそっ、これでまた新作カードゲームが発表されるまで王者を防衛するだけのひもじい生活が始まるのか……。


「それにしてもよく飽きないよね、お兄ちゃん」


「ふっ、俺は人生をすべてカードゲームのために尽くし、何者にも負けない最強になるって決めているからな」


「あ~大真面目に生涯ニート宣言しちゃっているよこの人」


「そう呆れなさるなって陽那さんよ。俺は自分の才能を120%活かせる世界だけで生きるって決めたリアリストなんだからさ」


「リアリスト……現実主義者なら生涯ニートなんて社会不適合者にならないんじゃないかな?」


「自分の才能を満足に活かせる場所を冷静に分析している時点で俺はリアリストだ」


「うわぁ、酷い暴論」


「酷かろうがいまの俺は何千、何万とゲームに勝利している絶対王者だ! その事実だけはどう足掻こうと揺るぎはしない‼」


「その何千、何万の勝利を収めるために日頃からニートなお兄ちゃんのお世話をしたげてる健気な妹ちゃんを少しは気遣ってよね」


 もちろんこんな堂々とニートカードゲーマーを宣言している俺がひとりで生きれるはずがない。

 俺の妹、陽那は俗にいう天才で、わずか15にして日本トップ大学終始レベルの学力を持ち合わせており、卓越したコンピュータ技術を利用してプログラミングやセキュリティー関係の仕事を引き受けては家計を支えている。

 ちなみに家事も万能で俺がいくらニートライフを満喫しようと、妹がいる限り将来安泰は約束されたようなものである!


 愛想をつかされないかって疑問に思う人もいるだろうが、そこは問題ない。

 なぜなら……。


「まったく、私がお兄ちゃんにだだ甘なブラコンシスターじゃなかったら今頃ハローワークという名の監獄に強制送還されて、鬼のような8時間労働を強いられているんだから」


 感謝しなさいとばかりに胸を張る陽那。

 ちなみに陽那の名台詞は、『血が繋がっていようといまいと兄だって異性だよね。なら好きになっても問題ない』、だ。

 天才ならではの恐ろしい発想に俺は助けられながら今日まで最強カードゲーマーの称号を防衛しているわけなのだが……。


「やっぱりひもじい~なんか新しいカードゲームはないのか?」


 乾きだけはどうにも潤せない。

 なんとかして潤せないかと勝利画面のまま放置していたパソコンに目を落とすと、1通のメールが届いていることに気付く。


「なんだこれ?」


 とりあえず開封してみる。

 すると、その中には……。


『新感覚カードゲーム〝ブレイドリンク〟の世界へようこそ!?』


 待ち望んでいた展開があった!


「ふおぉぉぉぉっ!?」


「どうしたのお兄ちゃん? 急に気持ち悪い叫びなんてあげて」


「喜べ妹よ! 俺の願いはたったいま成就した‼」


 爛々と輝く眼差しで妹を見つめる。

 あまりにも無垢な瞳をしていたせいか、渋々漫画を読み上げて俺のパソコン画面を中止する陽那。


「なになに、新感覚アクション型カードゲーム〝ブレイドリンク〟。只今キャンペンーン中につき、会員登録をしてお申込み頂きますと激レアカードをランダムに1枚プレゼント……ありきたりな勧誘だね」


「ありきたりだろうがカードゲームはカードゲームだ! 早速会員登録して新たな最強伝説を始めるぜ!」


 俺は高速タイピングで個人情報を入力すると、すぐさまメールを返信する。

 10秒とせずに新着メールを受信する。

 意気揚々とそれを開封。

 その瞬間、世界が光に染まった。


初めまして、知っている方はこんにちは、ゆう@まるです!

この度、なんとなく最強主人公系の小説が書きたいという衝動的理由から新しい作品を投稿することに致しました。

こちらの作品は引きこもりな最強カードゲーマーがカードゲームがすべてな世界へ転移して最強な伝説を始めるものとなっています。

投稿頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願い致します。


また、絶望トリガーというダークファンタジー系の小説も絶賛連載中ですので、よろしければそちらもご覧になってください!


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