表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/216

091.銃之支配を奪い取れ(7)

 腹を満たし、服装も勝負服へと着替えた。

 後は楽曲ウェーブを流せば、私のテンションは絶頂に達する。


『待機、菜茶なちゃ、いつでもいけるぞ』


 ああ、とデバイスを身にまとい頷く。


『さぁ始めよう、完全攻略開始パーフェクトキャプチャー

了解ヤー


 私の意識は闇に溶け、瞳を開くとベッドに寝かされていた。

 律義にも地面で転がっているのは髪型からしてルバーに間違いないだろう。


「暗闇はやはり天敵だな、ハウル」

設定コンフィグ光度明暗コントラスト調整……完了』


 暗闇に同化していたルバーの姿が大分見易くなる。


「さてっと」


 思いやりの一切ない、あいじょうをルバーの腹の上に落とす、と同時にハウルが楽曲ウェーブを自動選択して流し出す。


再生スタート楽曲ウェーブSTORYWRITER』


 楽曲の開始時の不気味なギター音が響き、暗闇(といっても丸見えだが)の中であいじょうを落されたルバーが悲鳴をあげた。

 もぞもぞと、なんだい嬢ちゃんと寝言のように起き上がったルバーを引っ張り上げ、胸倉をつかんで見せた。


「お、おいっ!? こんな夜中に起きてどうしたんだよ」


 戸惑っているところ悪いが、私は今すぐ行動を起こそうと思うのだよ。


 瞬断の決意(さいきょうのいみ)


「これからダンジョンを攻略する。王子とやらを迎えに行くぞ」


 楽曲も一気にヒートアップし、テンションの上昇はとどまる事を知らない。


「は、はぁ!?」


 有無を言わさず、道案内を要望する私にルバーも攻略に関しては乗り気であるようで素直に従ってくれた。


「っまぁ、お宅なら本当に攻略出来ちまいそうだし、わかった。すぐ用意するから少し時間をくれ」

「3秒で用意しな!」

「アフロの手入れも出来ねぇよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ