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208.真ラストダンジョン(19)

 そして選別は終わった。

 まずは武器から。

『春一番:攻撃力+255

  属性:風

フレーバ:災害級の風を纏った刀。持ち主に素早さ向上の効果を与える』


 続いて服。

『プロテクター魔改(まかい):防御力+5

       耐性:全属性半減

          時間耐性

     フレーバ:エメラルドグリーンの輝きの中に僅かなピンク色が輝くプロテクター。

          決して砕ける事の無いとされている盾を素材に作られた最強のプロテクター。

          素手で攻撃する際に、ドラゴンのエフェクトが発生する』

『フレアスカート(白):防御力+1

         耐性:無

       フレーバ:シルク生地の可愛いスカート。

            自動で膝丈までの長さに調整される』

 そして靴。

『スニーカー:防御力+20

    属性:風

  フレーバ:靴底より風を意のままに噴出させるスニーカー。

       もう空中では避けれまい! という台詞ははかせない』


 プロテクターの下にはシャツを着ている為、決して変な格好では無いだろう。

 他の面子も思い思いの装備をつけていっている。

 勿論、いずれかは時間耐性がついたものを身に着けるようにしている。


 ジャンとジェもチャイナ服を纏い、武器は鉄扇という自国風の戦闘スタイル。

 カタリナに至ってはレーサー服を着て、フルメットをつけている。武器にはタイヤハンマーという物を選んでいた。少々気になり、効果を見ると叩きつけた相手にパンク時の衝撃を与えるってフレーバテキストにあり、反動を気にする私である。


 AIはセーラ服にハチマキ、拳にグローブをはめるといった姿見だけど決してオシャレ優先の装備ではない。セット装備として発動する特殊な装備スタイルで、気功が放てるようになっている。まるで格闘ゲームの女性キャラである。

 Emmaはピンク色ナース服にナース帽と、こちらもコスプレのような見た目ではある一方、回復力に重点を置いてサポートに徹底してくれている。伊達に、プロゲーマというだけあり自分の枠割をハッキリと理解してくれている。


 そしてとろろ昆布は……

『 さらし:防御力+1

   耐性:全属性無効

   特殊:魅了(特大)

 フレーバ:胸の大きさにより特殊効果が増加する。

      さらし装備時に、上着を着用すると特殊効果は発動しない』

『フロントスリットスカート(赤):防御力+19

              耐性:特殊効果無効(時間耐性も含む)

            フレーバ:正面にスリットの入っているスカート。

                 動いたら見える。少しでも動けば見える』

『五色ダイヤモンド:攻撃力+1

       属性:火・水・風・土・魅了

     フレーバ:敵の視線を誘導し、ヘイトを引き付ける効果がある』

『ハイヒール(赤):攻撃力+19

     フレーバ:身長が少し高く見えるようになる。踏まれると痛い』


 ヘイト管理をしてくれるのかしら? そうよね、そんな若さにものいった装備をするなんて、そんな機能があるからに違いないわよね……。


 そして紅。

『深紅のショットガン:攻撃力60*18発

           特殊:リロード無しで次弾を発射可能

         フレーバ:銃の支配の上位にあたる祈願者が生み出したとされる銃。

              これを手にする者は、コレを装備した私を殺した貴方だけ。

              一品物』

『深紅のタンクトップ:防御力+300

        特殊:物理無効

           衝撃無効

           時間耐性

      フレーバ:無敵を祈願した者が生み出したとされる私服。

           無敵な私を開放してくれた貴方へのプレゼント。

           一品物』

『深紅のミニスカート:防御力+300

        特殊:物理無効

           衝撃無効

           状態異常無効

      フレーバ:無敵を祈願した者が生み出したとされる私服。

           無敵な私を開放してくれた貴方へのプレゼント。

           一品物』


 と、ガチ装備を選択している。

 一見、紅以外の皆の装備が見劣りするようにも見えるが、それぞれが自分の役割を自覚しており、その上で最もやりやすいスタイルに収まっている。


 私の場合、防御力という絶対的な数値は低い代わりに、技術で攻撃をいなせるのだから身軽に越したことは無い。そのうえで、絶対に破壊されない盾を素材に作られたプロテクターなんて、装備者の意識一つで黄金の輝きを得る力を発揮するに違いないし、実際身に着けてコレの潜在能力は間違いないと私は確信している。


 サクラのばらまいた装備はどれもが想像の範囲外の規格外装備ばかりであり、それを集めたサクラの実力はそこがまるで見えない。


 それでも、あくまでサクラの目的はイイという少年と共に居ることだというのだから、ここは大人である私達(プロゲーマ)が解決するしかないのだろう。


 私も世界の破滅よりも、愛する人を選べる人生を送って見たかったものだよ全く。

 何故か、そんな考えをした瞬間、先ほど出会ったばかりだの少年の顔が脳裏に浮かび上がっていた。


「それじゃ、リベンジマッチといきますか」


 私の言葉に続くように、それぞれが一歩を踏み出す。

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