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155.ラストダンジョン(1)

 ダンジョンの第一階層。

 これは見慣れた光景で、洞窟系にも関わらず謎の灯りがあり視界は良好。

 道幅も十分にあり、複雑な道は無い(マップがなければ完全に同じ場所をグルグル回ってしまう程度には入り組んでいるが)。


 セオリーとしては、ここでどれだけ良い装備を持って次の階層へ挑めるかといったところだが、今の俺は全てが終わるまで解けない呪いの数々のせいで装備集めは不要な程充実したアイテムを所持している。


「倍化してるであろうモブって、やっぱ厄介な相手になるだろうなぁ……」


 願った思いが強く反映されるダンジョン内部のモブは、今まで以上に厄介な相手になりゆる。

 何せ宇宙を、世界を殺してしまう程の曖昧の穴をついた願い事なのだから。


 俺はダンジョン内に入ると同時に装備パターン103番にセットしていた力系の強化セットを身にまとう。この選択で良いと思うけど、まぁ相性が良いパターンみつけるまでここでも我慢くらべかな。


 頭装備はこれだ。

『迷彩バンダナ:ダサカッコイイこの装備は、身に着けた者に勇気と勝利を与える。

     OP:呼吸を止めている間力が倍化する。

       :ヘッドショットを逸らす』


 そういえば、いつからかOPが説明文だけで曖昧な効果が増えたよなぁ。

 まぁ、大昔に検証済だから大丈夫だろう。


 上着。

『ドラゴンスケルトンボーンアーマ:ドラゴンの骨をフレキシビリティー加工したリッチな鎧。

                 スケルトンで、ボーンで、リッチ。

                 伝説の生物の骨格を身にまとい、不死への挑戦が始まる。

              OP:衝撃完全耐性。

                :斬撃完全耐性。

                :魔法攻撃弱点。

                :防御力+255

                :魔法防御力ー255』


 確か魔法系使われると一瞬で乙っちゃうけど、肩が外れる程強力なスイングを放っても衝撃耐性のおかげで体への負担無しに全力で動ける品物で、迷彩バンダナについてるOPとの相性がよくて選んだったんだよな。


 下着。

『フレアロングスカート(橙):可愛い。

            OP:呼吸を止めている間脚力倍化。

              :時間抵抗(大)

              :状態異常耐性(極大)

              :同性魅了(大)』


 うん、これはOPが良すぎて色んなセットで採用しているダンジョン用装備。

 時間対策、外したくないんだからしょうがないじゃん?

 それにこれ、天然物でこの性能なんだからふざけてるよな、うん。


 武器。

『アトミックレーザーソード(光大剣):持ち運び可能な原子力エネルギーカプセルを元に生成される、プラズマを大剣型に空間固定した一品。ウェポンブレイクされると小爆発が発生するので注意。

                OP:光剣(全属性抵抗を無視する)

                  :非貫通(鈍器属性)

                  :核融合自爆(ウェポンブレイク時、最悪なワンシーンが刻まれる)』


 この武器も反則級の一品だったなぁ。

 鈍器属性ということで、倍化状態で殴り掛かると大抵のモブは倒せちゃったりする。

 それに自爆攻略なんかも、可能だったりするしなぁ。

 ドロップを落とさなくなったせいで、人間核ミサイルとか半端ない状態である。

 初めて爆発させちゃったときは、その場所に戻った際にみた光景に涙を流し続けたっけか。


 悲惨、無慈悲、生命にとって何一つ利点のない最大悪。

 その力を上手く使えている間は利点になるのだろうけど、無慈悲な存在だという事だけは忘れちゃいけない。はずなのに、使い慣れてしまったせいなのだろうか? それとも死に戻りが出来るからだろうか?


 今は便利な武器としてしか見る事が出来ないのだから、俺の心は腐ってきているのかもしれない。


 まぁ、今回に限っては世界を救う為と割り切って手加減をするつもりはない。


 ほかにも装飾品など装備しているが、そのどれもが信じられない程の効果持ちOPなので、時間対策が無かったころのようにダンジョン攻略に足踏みをすることはないだろう。


「まっ、攻略開始しますかっ」


 久方ぶりに装備する103番セットの確認も途中で止めてしまったが、『物理サイツヨ装備セット』と名称つけてるし、呼吸止めている間に、バフがかかるから殴ってねって装備だろう、たぶん。過去の自分を信じよう。


 撫でるように目の前にうごめいていたスライムを叩き潰すと、俺は第一階層のマッピングを開始した。


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