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119.プロゲーマー達の挑戦(4)

 その後数分もしないうちに、訳も分からないまま被弾が続き私はマイルームへと舞い戻っていた。

 次も、その次も同じ。


「このゲーム、悪意しか感じないね」

『このままやとアカンなぁ、そや、助っ人よぼ!』


 助っ人? 生憎一緒にプレイするような人物に心当たりがない。

 日本という国や、コスプレなどは大好きだがベルギー出身の自分はアウェイ感がどうしてもぬぐえない。


『わての今知る限り、最強に一番近い子やから安心せぇなぁ』


 最強に近い人? まさかGODがじきじきに組んでくれる? いや、私が一桁クラスと肩を並べる機会なんて一生やってこないだろうと思えるくらいに、あり得ない。


「誰?」

「やっほー、空いてる?」


 目の前には可愛らしい女の子、まさに理想的なちょいムチなチビッ子の登場に少し見惚れていた。


「ん、CCC(シースリー)さんとは直接やったことないけど、ランキング123位のAIっていいまーす」

「Oh......」


 まさかのAI様だった。

 ノーメイクかつ、写真との差に正直AI様本人だとはスグに気がつかなかった。


「んー、どうせキャラメイクするなら爪回りも凝って良いと思うの!」


 いきなり手を掴まれ、爪をマジマジと見られる。

 掴んだ小さなその手の暖かさに、胸が高鳴るのを抑え私は確認した。


「それよりも、AI様。私の入るダンジョンの難易度がヤバいデスヨ」

「そう? まぁまずは明かりになる物を探しましょう?」


 どうも、ハウルを通して私のダンジョンの様子は伝わっていたようだ。

 だが。


「真っ暗で何も見えないまま終わっちゃうのに、探しようが無いの」

「ふふ、お姉さんにまっかせなさーい! ほら、いこいこ」


 正直ランキングてきにほぼ誤差の無い100位台にいるAI様には悪いけど、どうにかなるなんて思えなかった。

 そこそこ強くて、アイドル、いや雑誌モデルというイメージの強いAI様との共闘。


『ダメ、いけるイメージが無い』

『否、プレイすればすぐにわかるわー。最強と共にPTを組んでたAIちゃんの実力、すぐにわかるでー』


 暗闇の中、一緒に没入したAI様の姿をさっそく見失う私であった。

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