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プラトニックラブ

作者: みゆき

男と女

性欲を満たし

食欲を満たし

金や物で心を埋め合い

また足りなくなれば

同じ事の繰り返しをして

幸せだとか

愛してるとか

交わし合うけれども

まだ若い私も

愛がよくわからないから

流されていた

そんなある日

忘れかけていた彼が

突然目の前に現れた

嬉しそうに駆け寄りもせず

微笑みさえしないでいたら

ビックリした?

君を探して来たんだ

あの部屋で君が来るのを待っていたけど

会いたくて、会いたくて…

そして彼の車の中で過ごしていたが

私の心の変化を察知した彼は

無口になり

眼をそらし

無表情になり

二人に重たい空気が流れていた

彼の求める愛は

清らかな愛だった

離れてる間に私は

裏切った生活をしていた

愛のバイブルから遠ざかり

他に心を奪われ

流されていた

沈黙が続き暗闇が訪れていた

彼の心は閉じて

愛まで凍結して

強ばった暗い顔から

ピリピリと痛みが走りだして

いたたまれず

もう私を愛していないのね?

どうすれば許してくれるの?


ようやく重たそうに口を開き


悪いと思うなら僕に償っておくれ…

出来る?



愛には愛で償うしかないのだからと…



そんなこともわからないのと責めるように



僕を愛して

償うなら

いつか愛が戻るかも知れない



忘れないで

毎日毎日償う気持ちを



また、いつか逢える時まで



無期限の約束でね



そう言って

私を見ようともせず

苦悶を浮かべたまま

彼は行ってしまった。









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― 新着の感想 ―
[一言] 彼の愛されないと愛さないっていう行動をみるに、そもそも初めから抱いていたものが愛ではないんじゃないかなと思ったりしました。 それに償いで愛されたからといって、また愛するようになるというのも何…
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